2世帯住宅で気を付けること

2021年01月25日 追記・変更

最近増えてきている二世帯住宅ですが、二世帯住宅のタイプも様々あります。二世帯住宅にしようと思った際に気を付けなければならないタイプなどについて紹介していきます。

2世帯住宅には完全同居、一部共用、完全分離の3タイプがある

最近ではそのメリットに注目されることから、2世帯住宅の家もずいぶんと増えてきました。

実際に2世帯住宅の家にしたいと考えている方も居られるのではないでしょうか。

ただ一口に2世帯住宅と言っても、実はいくつかのタイプがあります。そのタイプとは、完全同居タイプ、完全分離タイプ、一部共用タイプの3タイプに分かれることになります。

完全同居タイプというのはそのままですが、あえて親世帯と子世帯で住居を分けず、玄関や水廻りも含めて共同で利用するタイプになります。

完全同居タイプの場合、設備の無駄などが無くなる分費用も抑えることができやすいですが、いかに実の親だとはいえやはり気を使うところはありますので、最近では完全同居タイプを選ぶ方というのは少ないのではないでしょうか。

次に完全分離タイプというのは、その名の通り、行き来できるドアをつけるぐらいで、あとは玄関から全て2世帯が独立するタイプになります。

最後の一部共用タイプというのは、玄関やリビングなど、家の中の一部分は共用で使うものの、基本的には別々に家を使うタイプになります。

さて、二世帯住宅の家づくりで問題になるのは一部共用タイプや完全同居タイプになります。

このような2世帯住宅を作る場合には、気を付けるポイントがあります。

まず一つは、2世帯ともの希望をどう折り合いをつけるか、ということです。

完全分離の場合はまだそれぞれの家が分かれていますので、それぞれの家を希望に応じた造りにできますが、一部共用や完全同居の場合は、お互いの希望が分かれた場合にもめないように、できるだけ事前に意見を統一するための話し合いをしておくということが大事になります。

3世帯住宅や2.5世帯住宅という選択肢も!

また、あまり考えたくないことかもしれませんが、親世帯が他界した場合のことも考えておく必要があるでしょう。自分たちで使うのか、賃貸として貸し出すようにするのかで造りも自ずと変わってきますので、そのことも考慮に入れておく必要があります。

もし将来賃貸として貸し出すことを考えているのであれば、家のタイプを完全分離タイプにしておく必要がありますので気を付けてください。

そして、もめる原因になるのが所有権についてです。どこが誰の持ち物になるのか、そして水道光熱費などはどのように負担するのか、ということについても、お互いが同意していないと後々揉めることになりますので、初めの段階で明確にしておくようにしましょう。

2世帯住宅で気持ちよく過ごすためにも、あらかじめルールは明確にしておく、ということを忘れないようにしておくことが何よりも大事になります。

他にも、当然と言えば当然ですが、親世帯の住居部分についてはバリアフリー対応をしておくということも大事です。親世帯が生活しやすくなることはもちろんのこと、将来親が他界して子世帯も年を取ったとしても、親世帯の住居部分に移ることでそのまま無理なく生活を続けることができます。

長期スパンで考えた際に、親世帯・子世帯共に大事な要素となりますので、2世帯住宅にする際は必ずバリアフリー対応をしておくことは忘れないようにしてください。

ところで、最近増えてきている3世帯住宅については「もしも3世帯住宅だったら」でも軽く触れています。ここでは夫婦両方の親世帯との3世帯について紹介していますが、最近増えてきているのは親世帯、子世帯、子世帯の兄弟世帯、つまり、親、兄弟家族での3世帯住宅です。

同様に、へーベルハウスが提唱して話題を呼んだのが2.5世帯住宅です。2.5世帯住宅とは、親世帯と子世帯に、子世帯の単身の兄弟が一緒に暮らすタイプの住宅になります。

実際に高齢の親世帯と単身の子供がずっと同居しているということが増えてきていますので、この2.5世帯住宅自体は少なからず潜在ニーズがあったものだと思われます。

ただ当然メリットもあればデメリットも出てきますので、通常の2世帯住宅と同様の造りにするわけにはいきません。お互いに気を使わずに済むように、親・単身世帯と子世帯は完全分離、または玄関だけ共有の一部共有タイプの方が良いでしょう。

2世帯住宅であっても、2.5世帯、3世帯住宅であっても、共通しているのは事前の取り決めを細かく決めておくということです。

人数が増えてしまうとどうしても意見が分かれやすくなります。それでも全員の納得が無ければいざ暮らし始めてからもめてしまいやすくなります。

ただ人数が増える分受けることができるメリットも大きくなりますので、後々後悔してしまわないように、事前に全員が納得するまでは話し合いを続けるようにしてくださいね。

Author: iehome