全国展開しているハウスメーカーではなく、関東の一部を対象としたローコストビルダーとして営業を続けているのが広島建設。地域密着が故に出てくる良い面、悪い面は何か、どのようなスタンスを取る会社なのかについて紹介していきます。
■ローコストの地域密着ビルダー!
今回は有名かどうかというとあまり有名な会社ではないかもしれません。
というのも、ハウスメーカーというよりも、千葉茨城埼玉東京の一部のみを施工エリアとしている地域密着型のビルダーといった方が良い会社だからです。
今回取り上げるのはそんな地域密着型ビルダーの広島建設です。関東の一部のエリアのみを対象としていますので、聞いたことがないという方も多いかもしれませんね。ちなみに広島の会社ではありませんよ。
さてそんな広島建設ですが、どのような特徴がある会社でしょうか?
まず価格帯としてはローコストの部類に入る会社です。とはいえ安かろう悪かろうではなく、会社としても高品質主義を掲げていますので、それなりに安心できると思います。
それなりと言っているのは悪い意味ではなく、ローコスト住宅としての安心感という意味になります。
そしてローコスト住宅にするための会社のスタンスとしては、広告宣伝費は極力抑えようと考えているみたいです。とはいえやはり全く広告をしないわけではなく、CMなども行っているみたいです。
また住宅展示場自体は少なくて、その代わりにショールームが10か所ほどありますね。ショールームでも十分事足りるのですが、実際に広島建設で建てた家への住宅見学会もよく行っているみたいです。
■一社責任保証だから安心とも言い切れない・・・
次に会社としてのスタンスですが、営業から設計・施工、アフターサービスまで一貫して担当社員が行っており、一社責任保証体制を取っていますので、責任の所在は分かりやすいと言えます。
もちろん「理想は設計・施工・監理はバラバラに」で紹介している通り、一貫施工体制を取っているが故に第三者チェックが機能せず、安心とは言い切れない部分もありますよ。
そしてトータル的なサービスを提供しているが故に、土地探しについても積極的に取引を行っています。地域に密着している点もこの土地探しではプラスになってきます。
最後に、構造としては今ではさして珍しくなくなった緊結金物を利用したJ-Wood工法を採用しているのですが、構造計算を全棟実施しているという点が大きな評価ポイントになります。
通常木造で2階建て以下の場合は簡易な壁量計算で済ますことができるのですが、手間のかかる構造計算を全棟行うというのは施主にとっても安心感を得ることができますよ。
このように広島建設というのは施工エリアが限られてきますので、誰でも選択可能なハウスメーカーというわけではありません。
ただもし施工エリアの中に入っているのであれば、ローコストメーカーとして選択肢の一つに挙げても良いのではないでしょうか。