家のなかの共有部分と専有部分

パブリックな空間から帰ってくる家のなかというのはプライバシー空間ですが、家のなかにもパブリックな空間というのは存在しています。家のなかの共有部分と専有部分にはどこがあるのか、そして廊下の有無により何が変わるかについて紹介していきます。

■家の中にもパブリックな空間がある!?

家のなかというのは、プライバシーの空間となります。しかし、実は家のなかでも、パブリックな共有部分とプライバシーな専有部分とが存在します。では、家のなかの共有部分、専有部分とはどのようなところなのでしょうか?

まず、家のなかの共有部分としては、リビングやキッチンなどが挙げられます。家族みんなが集うところですからね。キッチンは一見すると個室のように思われがちですが、キッチンには冷蔵庫があり、冷蔵庫を使うために家族みんなで出入りしていますので、やはり共有部分だと考えられます。

では逆に専有部分だとどうでしょうか?専有部分といえる部分はやはり寝室や子供部屋などの個室になります。寝室などを夫婦二人で使っている場合は専有部分といえるかどうか判断が難しい部分ではありますが、夫婦以外が使わないと考えるとやはり専有部分だと考えるほうが妥当ではあるでしょう。

そして、家のなかの共有部分と専有部分の間とも言えるのが、共有部分と専有部分をつなぐ「廊下」になります。廊下があるかないかで共有部分と専有部分の関わりというのが大きく変わってきます。

■廊下を作るかどうかはよく考えよう!

まず廊下がない場合で考えてみますと、家に帰ってきた際は、必ず共有部分を通ってから専有部分の個室に行くことになります。もちろんそのことで家族のコミュニケーションが増えるという考えもあると思います。

しかし、玄関ドアを開けると即個室、ということが難しいのであれば、選択肢としては非常に狭くなってしまうでしょう。

逆に廊下がある場合で考えてみますと、玄関ドアを開けた後共有部分に行くことも専有部分に行くこともできます。

そして、家の造りとしては逆に、家に帰ってきた際は必ず共有部分を通ってから廊下を通って専有部分の個室に行く、ということもできます。

このように、廊下があることによって家の間取りにおける選択肢というのは広がります。

とはいえ、必ずしも廊下がある方がいいというわけではなく、ここは考え次第だと思います。例えば、玄関ドアを開けると即リビングにつながり、リビングとそれぞれの個室がつながっていても空間を有効活用した使い勝手のいい家になります。

このように家のなかには共有部分と専有部分、そしてそれをつなぐ廊下がありますので、共有部分と専有部分をどのようにつなげるか、ということを意識して間取りを考えるようにしてくださいね。

家のなかの共有部分と専有部分まとめ
●家のなかの共有部分としては、リビングやキッチン、専有部分としては、寝室や子供部屋などの個室がある
●家のなかの共有部分と専有部分の間にあるのが廊下
●廊下があることによって家の間取りにおける選択肢は広がるが、廊下を作るかどうかは施主の考え次第
Author: iehome