安全なはずの家の中で危険だと言える場所の一つが階段です。階段の踏み外しによる事故が絶えないからこそ、踏み外しを無くすために考慮しておくべき階段のサイズについてや、その他の踏み外しを無くすための対策について紹介していきます。
■階段のサイズを考慮しないと急な階段になることも...
階段には形や場所、個数など考えるべき点が多いのですが、今回は階段の踏み外しを無くすためのサイズについて紹介していきます。
階段はそもそも蹴上げ(階段の1段の高さ)と、踏み面(足が乗る奥行き)は、建築基準法で蹴上げは23cm以下、踏み面は15cm以上と決まっています。
とはいえ、これはあくまでも最低の基準ですので、実際に蹴上げを23cm、踏み面を15cmとしてしまうと、非常に急な階段となってしまい危ないでしょう。
同じく建築基準法にて階段の手すり設置は義務となっていますので、大丈夫と言えば大丈夫かもしれませんが、やはり高齢になるにつれて急な階段というのはしんどいですし、危険でもあります。
実際高齢者の家の中の事故の多くは、階段の踏み外しが原因となっていますので、踏み外しを行わないために、事前に対策を取っておく必要があります。
ですので、建築基準法の蹴上げ23cm、踏み面15cmというのは参考にしない方がいいでしょう。
安全に階段を乗り降りするのであれば、蹴上げは20cm以下、踏み面は25cm以上取った方が安全です。これ以上になると、階段のスペースとしてかなり広く必要になりますので、大体これぐらいを目安にしてもらえればと思います。
■踏み外しを無くすための滑り止めやフットライト...
また、階段の踏み外しを無くすために重要な点としては、踏み面の先端部分に滑り止めを用意しておく、ということが必要です。滑りやすい階段ですと年を経るにつれて足の踏ん張りがきかなくなってきますので、事前防止のための滑り止めも重要になってきます。
他に忘れてはいけないこととしては、階段にフットライトをつけるということです。特に階段の場合は夜暗くなると踏み外しやすくなりますので、足元を照らすフットライトを準備するということも忘れないようにしてください。
ちなみに、フットライト自体は初めから備えておいた方がいいのですが、最悪コンセントさえ用意しておけば、後から取り付けるということも可能ですので、今はあまり必要ないかもと考えている方でしたら、とりあえず階段にコンセントだけは用意しておく、ということだけでも行っておいてくださいね。
このように、階段の踏み外しのことだけでもこれだけ注意する点というのがあります。
とはいえ、やらなければならないことというのはそんなに大変なことではありませんので、将来にわたって少しでも家の中で安全に過ごすためにも、階段のサイズや滑り止め、フットライトについて考慮するということは忘れないようにしてくださいね。
階段の踏み外しを無くすためにまとめ |
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●建築基準法で蹴上げは23cm以下、踏み面は15cm以上と決まっているが、踏み外しを無くすためには蹴上げは20cm以下、踏み面は25cm以上取った方が安全 ●踏み面の先端部分に滑り止めを用意しておく ●階段にもフットライトを用意する。初めから用意しない場合でも、将来フットライトを設置できるようにコンセントだけは用意しておく |