神奈川県茅ヶ崎といえば海、そんなイメージがありますが、実は住宅地としても別荘地としても優れた地域です。遊びに行くのではなく、住む上ではどのような特徴があるのかという観点から神奈川県茅ヶ崎市について紹介していきます。
■人気が高いからこそ家賃も地価もちょっと高め
夏は避暑地で、冬は避寒地で暮らしたいとお考えの方は多いでしょう。神奈川県茅ヶ崎市は明治30年代に避暑・避寒の別荘地として再開発された湘南地域の中心です。
特に駅まで徒歩10分圈内は特に人気の住宅地になっています。およそ東海道(国道一号線)付近までは土地の高低が少なく、多量の自転車が街中を走っています。老後に諸方の高台から平地を求めて茅ヶ崎に移住して来る人も多いようです。
概してJRの南側の方が家賃も地価も高めですが、南北のそれぞれにスーパーマーケットが複数あって、日常生活にはとても便利です。歩いて行ける範囲で買い物ができることは老後の生活ではとても重要なことです。老いてから茅ヶ崎に越してくるよりも、思い切って最初から茅ヶ崎に家を建てるという若い層も多いようです。
嫌な言い方になってしまいますが、家賃も地価も高めということは、自治体の財政の健全性や治安の良さを高める結果となっています。かといって食料品の物価が高いということもありません。
■都心も十分通勤圏内です!
茅ヶ崎の沖には寒流と暖流との交錯点があり、漁港には豊かな魚種が水揚げされ、安くて美味しくて新鮮な魚介類がお魚屋さんでもスーパーでも買うことができます。アジやサンマ、イサキ、サバ、若子(ブリの子)、スズキ等々の小魚が1匹単位で買えますので、1人暮らしの人にも便利です。
家電量販店やホームセンターは駅の北側に集中しています。駅ビルにはルミネがあり、ファッションアイテムも充実しています。茅ヶ崎は美容院が多いことでも有名で、近隣の市からも通っている人がいます。
次に人気が高いのは、駅まで自転車で10分以内くらいの場所です。駅付近には複数の自転車置き場があり、自転車から電車に乗り換えて横浜・東京に通勤・通学する人も多いです。雨の時は激しく道が混んでしまいますのでバスでは遅刻してしまいます。そのため雨でもカッパを着て頑張って自転車で通う人も多いです。
普通運賃で、茅ヶ崎駅から東京駅までは55分、新宿までも60分以内で行けますので、子どもが大学に進学するにしても、下宿不要の範囲内で志望校を選ぶことができます。
文教政策にも力が入れられていて、演劇の川上音次郎・貞奴夫妻宅跡の和風庭園や、小説家の開高健旧居の記念館などもあり、週末になると近隣から文学散歩や歴史散歩に多くの人々が訪れています。特に駅の北部の台地上の空間には歴史的な物が多くあります。
■歴史あり、話題性あり、知名度あり、そんな土地
南側には国の史跡の旧相模川橋脚がありますが、北側には縄文時代の遺跡や、古い神社や、テレビドラマで有名になった大岡越前のお墓のある寺や、保存された古民家などもあります。
医療施設は総合病院として、上戸彩主演の医療ドラマ「流れ星」のロケも行われた茅ヶ崎市立病院や、徳州会病院の分院もあって安心です。これらの総合病院と連携した町医者の個人病院も多く、休日の救急医療にも対応しています。
芸能人では九代目市川団十郎の別荘があったほか、加山雄三やサザン・オールスターズの桑田佳祐の故郷でもあります。彼らが歌詞にした海水浴場もありますし、サーフィンなどのマリンスポーツも盛んです。
茅ヶ崎は家賃も地価も少し高めですが、その他の生活費や利便性とトータルで考えますと、決定的に割安の場所です。だからこそ人気の高い地域なのです。人生設計、家族計画を踏まえ、思い切って茅ヶ崎という選択肢もありかもしれません。とりあえず観光がてらに茅ヶ崎に来て、スーパーマーケットなどもぜひ覗いてみるとより茅ヶ崎の空気感が感じられますよ。