管理人のよもやま話として、今回は仮設住宅の問題点としてよく言われる非バリアフリー化のことや不便な立地、断熱性能などについてすこ~しご紹介。
■仮設住宅には問題点が多い・・・
2011/3/11の東日本大震災が起こったことにより、家を無くす方がたくさん出てくることになり、仮設住宅を数多く設置する必要が出てきました。
阪神大震災の際でもそうでしたが、家を無くした方にとっては少なくとも家としての機能を保つ仮設住宅というものがあるだけでも非常に助かる部分があります。
とはいえ・・・、やはりあくまでも仮設住宅は仮設住宅です。通常の家と同様の機能を持っているか、同じ役割を果たせるか、というとさすがに難しいものがあります。
では、仮設住宅にはどのような問題点があるのでしょうか?
まず、よく言われるのは、仮設住宅は非バリアフリーであるということです。当然仮設住宅に入居するのは若者だけではなく、高齢者の方も多くおられるのですが、基本的にはバリアフリーのことまで考慮しているわけではありません。
そのため、段差が解消されていなかったり、手すりが備え付けられていなかったりしますので、高齢者の方が安全に家の中で過ごすことができるように作られている、とは言えません。
他にも、家自体の問題というよりも、仮設住宅が作られる場所に問題がある場合も多くあります。
仮設住宅を建てる為にはある程度まとまった広さが必要となりますので、そうなるとどうしても少し不便な場所に建てられることが多くなります。
やはり仮設住宅は通常の住宅に比べて多少過酷な環境に置かれることになりますので、できれば病院には近い方が本当は望ましいのです。
病院だけでなく、普段の買い物にも不便な場所というのも多くありますので、どこに仮設住宅を建てるのか、ということは今後も大きな問題となっていくでしょう。
その他、家として欠陥が出やすく、雨漏りしやすいという面があったり、断熱性能が非常に弱いという面がありますので、やはり仮設住宅はあくまでも仮設住宅である、ということを認識したうえで、国としてもいかに仮設住宅の住環境を改善していくのか、ということを考えていくようにした方がいいでしょうね。