木造軸組み工法などの家の工法には、価格以外の選ぶポイントがあります。家の工法をどのように選べばいいのか、知っておくべき選び方について紹介していきます。
■木造軸組工法は安くて工期も短い、でも耐久性に難あり!?
さて、家の工法についてですが、そもそも家の工法とは、構造種別と構造形式に分けられます。
構造種別とは、家の構造部材にどのような種類を使うかによって分けられ、大きくは木質構造や鉄骨造、鉄筋コンクリート造などに分かれます。
構造形式に関しては、また別途紹介していきますが、簡単に説明すると、構造部材をどう構成するかによって分けられます。
そして、工法自体については、「家づくりの工法は何が違う?」で説明してきましたが、今回は、数多くある工法のどれを選べばいいのか、ということについて紹介していきたいと思います。
一般的なイメージとして、木造軸組工法は安くて工期も短いけど、耐久性に難あり、鉄骨造は木造軸組工法に比べてやや高価、鉄筋コンクリート造は高価で工期も長いけど、耐久性は抜群、程度なイメージを持たれているのではないでしょうか。
これは、正しくもあり、間違ってもいる、と言うことができます。
というのも、基本的にはイメージ通りではありますが、木造軸組工法でも非常に耐久性に優れた家もありますし、鉄筋コンクリート造でも、それほど高価ではない場合もあります。要は、ハウスメーカー・工務店によっていくらでも変わってくるということです。
■家に合わせた工法を選ぶようにしよう!
そのため、工法を選ぶ際に重要なことは、工法ありきにならない、ということです。結果として、造ろうとしている家にはこの工法が合う、という視点で工法を選ぶようにしてください。
初めから、例えば長持ちする家を作りたいから絶対に鉄筋コンクリート造にする、と言うのではなく、将来設計まで含めたプランが完成したのちに、そのプランに合う工法はどれか、ということを業者と一緒に検討していくようにしてください。
工法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。後で考えた将来設計の内容によっては、デメリットが致命傷になってしまうという場合もあり得ます。
家の構造に関することですので、非常に重要なことではありますが、あくまでも住む人ありきの家ですので、順番を間違えないようにしてくださいね。