仙台市の北部に位置する泉区。自然も豊かで、かつ、商業施設や生活に必要な施設も整った住みやすいエリアの印象ですが、いったいどのような街なのでしょうか。住む上ではどのような特徴があるのかという観点から宮城県仙台市泉区について紹介していきます。
■自然豊かな都市で利便性も高い街
大都会の喧騒から離れて、自然の中でのびのび暮らしてみたいという思いは、誰もが持っているものです。これからご紹介する仙台市泉区は政令指定都市“仙台”の中でも自然豊かで都市の利便性をも兼ね備えた、住むには持ってこいの地域です。
位置としては仙台市の北部に位置し、西に名前の由来となる標高1,170mの泉ケ岳を擁します。この山を源流に持ち仙台湾へそそぐ七北田川沿いに平地が広がります。これが旧泉市で、近年、仙台市との合併により仙台市泉区となり、急速に都市化しました。
交通事情ですが、JR仙台駅から伸びる地下鉄南北線の開通を境に、飛躍的に発展しました。JR仙台駅から地下鉄泉中央駅までの所要時間は25分程で交通の動脈となっています。
東部に国道4号が走り、東北自動車道の泉インターチェンジと交差し、周辺は物流の拠点としての役割を持ち工業団地が広がります。
■医療、教育についても充実した環境
市街地は、地下鉄泉中央駅を中心に広がり、区役所、大規模商業施設の他、ベガルタ仙台のホームであるユアテックスタジアム仙台があり、隣接する七北公園が区民の憩いの場となっています。またフィギアスケート金メダリスト、荒川静香、羽生結弦を生んだスケートリンクも近くにあり、野球の大魔神、佐々木投手や卓球の福原愛選手も泉区の出身です。
医療施設は、仙台徳洲会病院、仙台循環器病センター、JCHO仙台病院などがあります。老人福祉施設も充実し老後でも安心して暮らすことが出来ます。
市街地の周囲には新興の住宅地が開発され、多くの人々が全国各地から移り住み、現在、人口21万を超えています。その中にあって住環境の良さで全国的に注目されているのが、区の北部に広がる泉パークタウンです。三菱地所が開発を担当し、桂、高森、寺岡、紫山の4地区からなり、広い道路と街路樹、多くの自然公園が点在し、良好な住環境を提供しています。
この地区には、県立図書館始め、隣接する宮城大学、白百合女子高校などの教育文化施設や、泉アウトレットモールといった商業施設、皇族がよく宿泊されるロイヤルパークホテルなどが、居をかまえます。
■震災の影響は受けたけど・・・
一方、東日本大震災では、泉区も甚大な被害を受けました。地下鉄が1ヶ月以上の間不通となり、交通網が遮断された他、新興住宅地の中には、がけ崩れや地盤沈下といった被害がありました。しかし、その後の懸命な復旧作業の結果、現在、震災の爪あとは、泉区内では、ほぼ見られなくなりました。
泉が岳山麓に広がる田園地帯と新興の市街地及び住宅地といった、さまざまな環境がうまく調和した仙台市泉区は、全国の皆様が移り住みたい都市として十分な魅力を備えています。