建築条件付きの土地においてよく行われる土地と建物の同時契約は違法行為に当たります。立地の良さに惑わされてしまいがちですが、施主側が損をする確率が高い建築条件付きの土地における注意点について紹介していきます。
■土地と建物の同時契約は違法契約!
今までも何度か紹介してきていますが、建築条件付きの土地においては、必ず土地と一緒に建物の契約をするということはやめてください。
そもそも、土地の売買契約と、建物の請負契約を同時に行うという行為自体が違法行為に当たります。
ですので、土地と一緒に建物の契約を急かしてきた場合は、かなり怪しい物件であるということを認識しておいてください。
そして、まともに家のプランを検討せず、見積もりも提示せずに家の請負契約をしてしまうと、契約後に莫大な見積書が提示されるということがあります。
契約前とは全く話が変わってきているにもかかわらず、既に契約だけはしてしまっているため、契約を破棄しようと思うと高額の違約金が発生してしまうことになるのです。
建築条件付きの土地において、土地と同時に建物契約まで行ってしまうと、かなりの可能性で施主側が損をすることになります。もちろん100%というわけではありませんが、損をする確率、後悔する確率はかなり高くなります。
■立地の良さに惑わされてはいけない!
立地の良い土地というのは大手業者が買い占めていることが多いため、このような建築条件付きの土地というのは立地条件が良い場合が多いのも特徴です。そのため、その土地をあきらめたくないがために、慌てて契約をしてしまうということが増えています。
もちろん何を置いても立地が一番大事という方にとっては魅力的な土地であることは間違いないのですが、土地の契約をする際には、一緒に建物の契約までは行わないこと、そして、建物のプランに納得いかなかったら土地の契約を白紙に戻すことができることまでを契約内容に盛り込んでおくことを忘れないようにしてください。
どちらにしろ、建築条件付きの土地の場合は、建物は既に確認申請が下りています(下りていなければ違法)ので、大幅なプランの変更をすることはできません。その場合は、完成している建売を購入することとほとんど変わりがないということを理解したうえで購入するようにしてくださいね。