もんじゃや佃煮がすぐに思いつく月島・佃地区。食べ物だけではなく歴史も古く、下町情緒が今も残る街となっています。当然都心すぐそばですのでどこへ行くにもアクセスの良い場所ですが、立地だけではないこの街の魅力について紹介していきます。
■下町情緒たっぷりだからこそ住み心地のよい月島・佃
月島・佃地区は中央区の南端、東京23区のほぼ中央に位置します。
築地から勝鬨(かちどき)橋や佃大橋で隅田川を越えると下町情緒たっぷりの月島・佃界隈です。
東京湾と運河に囲まれたこのエリアの歴史は江戸時代に人工的に埋め立てられ作られた佃島に始まります。
明治時代に月島にあたるエリアが拡張されました。佃島の地名は1960年代に佃に変更され、今では佃島という住所はありませんが、地元や近隣の人たちからは今でも月島と並び、佃島と呼ばれ親しまれています。
長い歴史のあるエリアですから、古い寺社や名所旧跡が多く、お祭りなどの伝統行事も盛んに行われています。江戸の下街風情が色濃く残る一方で、都市再開発により「リバーシティ21地区」をはじめとする区域では高層ビルやタワーマンションが建ち並び、下街の新しい顔となっています。
このエリアの最寄り駅は東京メトロ有楽町線と都営地下鉄大江戸線が乗り入れる月島駅。有楽町線で築地(新富町駅利用)へは1駅、銀座1丁目へは2駅です。また、大江戸線で新橋(汐留駅)へは6分、新宿へは25分。
月島駅を降りるとすぐに、「もんじゃストリート」とも呼ばれる月島西仲通商店街が続きます。
この商店街では、月島名物のもんじゃはもちろん、いろんなグルメが楽しめ、食品・日用品を扱うお店、スーパーなども揃っています。他にも、このエリアには、スーパー、コンビニも数多く点在。銀座へも2駅ですから、お買い物には非常に便利ですね。
駅の近くには中央区立月島スポーツプラザや行政窓口・図書館などが入る区の複合施設、郵便局なども立地しています。
区立月島保育園も駅からすぐ。このエリアでは、近年、認証保育所が増加していますので、子育て世代にとっても非常に優しい街となっています。
月島・佃を学区域とする区立小学校は3校、中学校は1校で、いずれも徒歩圏内。中央区立の学校は公立校ながら、施設が非常に充実しています。また、月島駅から徒歩8分のところに、都立上位校の晴海総合高校があります。
地域の医療については、エリア内に各種の医院・診療所が点在しているのに加え、石川島記念病院も立地しています。隣接する築地や豊洲も病医院が多いエリアです。
都心に隣接する下町というと、密集したイメージがありますが、西仲通商店街に平行する大通り沿いは区画整理が進み、すっきりとした街並が広がります。高層ビルが集積する区画がある一方、昔ながらの家並みと商店街も存在します。通勤や買物に便利な場所でありながら、忙しい感じがしないのはどこか懐かしい街の雰囲気があるからでしょう。
新旧の顔が共存する独特な魅力がこの街にはあります。東京オリンピックに沸いたベイエリアでもあり、今後どのように発展していくかも非常に興味深いところですね。
お天気の良い日には、隅田川沿いの緑の遊歩道を歩けば20分ほどで築地につきます。もう少し足を伸ばせば銀座です。
都心のすぐ近くというロケーションで便利、そして昔の風情を感じつつ、ゆったりと暮らしたい方におすすめしたい街ですね。