屋根はどうする?

家を守る屋根にとって重要なポイントは大きく形と材料に分けられます。陸屋根などの屋根の形について、瓦やガルバリウム鋼板などの屋根の材料について詳しく紹介していきます。

■屋根の形状はデザインだけで選ばない!

家に住む上で外壁同様重要な屋根について考えていきましょう。

屋根は雨漏りの直接の原因にもなるため、家の耐久性向上においては非常に重要な役割を果たします。

もちろんデザインとしても家の印象に大きく影響する部分ですので、どんな屋根にするのかというのは大事な問題になります。

屋根の選択においては大きく屋根の形と材料に分けられ、外壁同様種類が多くあります。

まず屋根の形ですが、一般的に多いのは切妻や寄棟の屋根。そして方形屋根や入母屋、片流れ、陸屋根。変わったところでいうと、ドームやのこぎり屋根、尖塔、バタフライなど。数多くの屋根の種類があります。

この形状に関しては、落雪方向への影響など機能的な重要な面があるものの、やはりデザイン性の意味合いもあります。

とはいえデザイン性だけで選ぶわけにはいきません。屋根の形状を選択するうえでのキーポイントとしては、雨水がたまってしまう谷部分を作らないということと、屋根勾配をしっかりとつけるということです。

その意味でものこぎり屋根やバタフライなどの特殊な形状を選択する場合は特に防水対策については気を付ける必要がありますね。

そして雨水が流れやすい作りにしておかなければ、屋根の傷みが早くなり雨漏りの原因となってしまいますので、特に勾配はある程度つけることを意識しましょう。

ちなみに最近では屋根の形状を選択するポイントとして太陽光発電の有無もありますね。太陽光発電を取り付ける場合は太陽が当たりやすく、また設置面積を広くするために片流れの屋根を選択することも多くなっています。

また、陸屋根(陸屋根は、屋上のある家のような平面の屋根のことです)について。陸屋根は特に雨水がたまりやすいため、防水加工をしっかりしておかないと雨漏りしやすいです。

屋上を作りたいがために陸屋根にするお家は増えていますが、通常の屋根に比べて雨漏りする可能性も高く、またメンテナンス頻度も多くなりますので、慎重に考えましょう。

■屋根材の重さと耐久性を調べよう!

では、次に屋根材について考えていきましょう。屋根材は、昔からある日本瓦やスレート、ガルバリウム鋼板などの金属板やFRPなどなど、こちらも種類は豊富にあります。

瓦やスレートなどは昔からある材料ですが、瓦はやはり重すぎることや、スレートは5年~10年で塗り替えの必要があることから、耐久性が高くて軽い軽量瓦などの屋根材が多くでてきました。

ただし、外壁同様屋根の塗料にも優れた塗料が増えてきており、遮熱効果の高い塗料などが出てきているため、一概に塗装がダメだというわけではないです。

ただ仮に陸屋根の家ですと、防水素材には少々費用をかけることを覚悟しておいてください。安かろう、悪かろうの防水塗料を使ってしまうと、すぐに雨漏りの原因となってしまいます。

屋根材を選択するうえでのキーポイントとしては、先ほど挙げたように重さと耐久性です。

やはり重い屋根材ですと、家自体が重みに耐えきれなくなってしまい、家の耐久性が落ちてしまうため屋根材は軽いほうがいいです。ただし、台風が来た時に屋根が飛んで行ってしまわないように、屋根材の止め方には気を付けてください。

そして耐久性の点では、割れにくい強度の強い材料を選ぶことが重要です。今ではガルバリウム鋼板やFRPなど、優れた屋根材が多くでてきていますので、決めつけるよりは少し広い選択肢から考えてみることも大事になります。

尚、当然屋根材の選択は重さと耐久性だけではなくデザインにも影響を与えますし、遮音性や施工性、そしてメンテナンス費用も含めたトータルコストでも考える必要がありますので充分に調査することが必要です。

これら屋根材もショールームに行けば実際に見ることができますので、やはり一度はショールームで実物を確認してみたほうがより理解しやすいと思います。

後悔しない理想の家づくりの為には、できるだけ自分の目で見て、触って、調べたうえでどれを選ぶか選択することが大事ですので忘れないようにしてくださいね。

Author: iehome