縦長?正方形?どっちがいい?

土地の形は縦長や正方形、変形地など色々ありますが、どのような形が一番いいのでしょうか?土地が変形地だからあきらめる、というのも早計ですので、土地の形はどのような形であれば家づくりを行いやすいかについて紹介していきます。

■変形地でも土地の大きさが足りていれば大丈夫!?

ついに見つけた土地、でも形が変ということもあるかもしれません。

では土地の形としては縦長が良いのでしょうか?それとも正方形がいいのでしょうか?

いきなり結論から言ってしまいますと、縦長か正方形かの違いにはこだわる必要はありません。

あなたの理想とする間取りを実現できる土地であれば、土地自体の形にこだわる意味はそれほどありません。

また、場合によっては変形地という可能性もあるでしょう。一般的に変形地は避けられがちではありますが、見つけた or 手に入れた or 持っていた土地が変形地だからあきらめるというのも早計です。

当然変形地では、自分が考えていた間取りが建てられないという可能性はあるでしょうが、もし土地の大きさとしては足りているのでしたら、理想の間取りで家づくりをあきらめる前に、一度設計のプロである建築士に相談してみることをお勧めします。

多少形は変われども、変形地に合わせた形で自分が実現したい間取りを提案してもらえる可能性はあります。そのうえでやっぱり実現が難しかったら再度土地探しをすればいいのです。

変形地は通常の土地に比べて避けられやすい分価格も安い場合が多くなります。費用を抑えるためにも変形地の可能性を探ってみることも一つの手にはなりますよ。

■建物の形によるコストの違いは意外と大きい!?

さて、土地の形自体で言えば、縦長であろうが正方形であろうがそれほど大きな違いは無いのですが、コスト面で大きな違いとなって現れるのが建物の形です。

例えば正方形の形をした建物とコの字型の建物では、どうしてもコの字型の建物の方が屋根面積、壁面積が大きくなるため、価格としても高くなってしまいます。

もちろんコの字型の建物の方が壁量が多い分筋かいが少なくて済むなどがあるのですが、結局総コストで考えるとどうしても高くなりがちになります。

そのため、変形地自体を安く手に入れることができたとしても、土地に合わせる形で建てる家がいびつな形をしてしまうと結果的にコストが高くなってしまうこともあります。

逆に、正方形の土地にコの字型の建物を建てた場合と、変形地に正方形の建物を建てた場合ですと、後者の方がトータルコストを大きく抑えられることになります。

ちなみに建物の形においても長方形・正方形のコスト面の違いはほとんどありませんよ。

このように、極端な変形地でない限り、土地の形自体での違いというのはほとんどありません。あるのは建物の形によるコストの違いです。

だからこそ、一度その土地に出会ったら簡単にあきらめずに、あなたの理想の家を実現できるかどうか―――この可能性を探ってください。

ただし、出会った土地に執着しこだわることもよくないでしょう。可能性が見つからなければきれいさっぱり諦めることも大事です。

土地探しとはあなたの実現したい理想の家を建てるための場所を探すということ。妥協してまで見つけた土地に合わせて家づくりを始める必要はないのです。

あなたの理想の家づくりに適した土地というのは必ず現れるものです。だからこそ、焦らず根気よく、土地探し自体を楽しむようにしましょうね。

Author: iehome