囲炉裏のある家

2021年01月27日 追記・変更

懐かしくも新しく感じる「囲炉裏のある家」には、おもてなしや料理ができるというメリットがある反面、一酸化炭素中毒や煙、すすなど様々なデメリットもあります。囲炉裏のメリット・デメリット、そして囲炉裏を設置する際の排煙・換気などの注意点について紹介していきます。

■囲炉裏のある家はデメリットも大きいが風情がある・・・

囲炉裏のある家というと、やはりどこか懐かしくて、でも今ではあまり見かけることもありませんから逆に新しくも感じてしまいます。

囲炉裏で思い出すのは、秋田県名産のいぶりがっこですね。

私自身が秋田出身というわけではないのですが、囲炉裏で作るいぶりがっこを一度食べてみたい、と子供のころ思っていました。

しかし、今では囲炉裏のある家というのはずいぶんと減ってしまったのではないでしょうか。

やはり、減ってしまった原因としては、今の家の構造に囲炉裏が合わないということや、ずっと部屋を閉め切っていると一酸化炭素中毒になる恐れがある、といったことや、部屋全体を暖めにくく、暖めるだけですと暖房器具が進化した、などといったことがあるのではないでしょうか。

とはいえ、やはり囲炉裏があると風情がありますよね。

囲炉裏で作る料理というのは炭の遠赤外線効果かなぜか美味しく感じますし、囲炉裏で料理というのは珍しいからか子供たちも喜びます。お餅を焼いたり、煮込み料理を作ったり、というのはやっぱりやってみたいですね。

また、来客があった場合でも自分で囲炉裏を使って魚などを焼いてもらうことで立派なおもてなしになりますし、料理の手間もかからずに済む、といった点もあります。

やっぱり雰囲気は抜群で、日常の家の中でちょっとした非日常空間を作り出すことができます。外では雪なんかが降っていたら最高ですね。

中にはそんな囲炉裏が欲しい、という方も居られるのではないでしょうか。

■囲炉裏を設置する際の注意点

現代の住宅において囲炉裏を設置しようと思うと、注意するべき点があります。

注意する点としては、排煙・換気対策です。

当然家の中で火を使うわけですから、煙の対策というのは当然必要ですし、すすも出やすいです。

また、排煙のために安易に窓を開けて風を家の中に入れてしまうと、灰が家の中に飛び散ってしまうという恐れもあります。

そのため、排煙・換気の為の換気設備というのには通常よりも少し気を使う必要があります。

昔は茅葺き屋根等で気密性が低かったから換気設備が無くてもよかったのですが、今の気密性の高い家では快適に囲炉裏生活を送るために、より換気設備・換気計画を熟考することが必要です。

ちなみにこれは良し悪しありますが、乾燥しやすいという面があります。食材や薪など乾燥させたいものがある場合は役に立ちますが、そうでない場合は湿度調整にも気を配る必要があります。

ただ、それでも囲炉裏には現代にはない魅力もありますので、今だからこそ囲炉裏を使った生活、というのはやはり少し憧れますね。

囲炉裏のある家まとめ
メリット●風情がある家になる
●囲炉裏で作る料理はおいしく感じる
●来客の際のおもてなしとして活用することができる
●干し物は乾燥しやすい
デメリット●家の構造に囲炉裏が合わないことが多い
●一酸化炭素中毒になる恐れがある
●炭の調達が必要
●煙が部屋に充満し、すすが出やすい
●部屋全体を暖めにくい
●部屋が乾燥しやすい
【対応策の例】●排煙・換気の為の換気設備を整える
●囲炉裏を中心にして家の設計を考える
●暖房設備も整えておく
●不便も受け入れた上で囲炉裏生活を楽しむ、等々・・・
Author: iehome