トップライトとハイサイドライトの違い

2021年01月25日 追記・変更

トップライト、いわゆる天窓を取り入れた家は非常に増えてきました。しかし、トップライトにはトップライトならではの弱点もあります。その弱点を克服したハイサイドライトとトップライトの違いにはどのような点があるかを紹介していきます。

■天窓は屋根にある窓、ハイサイドライトは?

周囲を建物に囲まれていて、なかなか家の中に日差しを取り入れることが難しそうな際に大活躍する窓がトップライト、いわゆる天窓です。

天窓のある家に住みたい」で紹介している通り、日の光を取り込むことを考えるのであれば、まずはトップライトの設置を考えてみるのが良いでしょう。

さて、同じように家の中に日の光を取り込みたいという時の選択肢に上がってくるのがハイサイドライトです。

このトップライトとハイサイドライト、何か似たようなものに感じますが、何が違うのでしょうか?

トップライトについては定義が簡単で、屋根、つまり天井面に取り付けられた、やや平行になっている窓になります。

対してハイサイドライトというのは、名前の通り壁の高い位置に取り付けられ、基本的には通常の窓と同様窓の向きも垂直になっています。

では、このトップライトとハイサイドライトはどのように使い分ければいいのでしょうか?

■ハイサイドライトは明るさと通風を同時に実現

何が何でも部屋の明るさを一番重視したい、というのであれば迷うことなくトップライトにしておいた方が良いでしょう。

やはり通常の窓に比べてトップライトはかなり部屋の中を明るくしてくれますので、目的に適した窓だと言えます。

但し、トップライトにする場合、日差しが入りすぎることによる夏の暑さ対策はよくよく考えておく必要があります。

断熱効果を考えるのであれば、できればトップライトの屋外側にすだれなど日差しをカットできる工夫を考えておいた方が良いですね。

窓を断熱仕様にするだけだと足りませんので、トップライトを選択するのであればこのような工夫は必須となってきます。

明るさと共に通風口としても利用したいというのであれば、やはりハイサイドライトの方が適していると言えるでしょう。

部屋への明るさの取り込みはトップライトにはかないませんが、ハイサイドライトだと直射日光は防ぐ(当然設置方向により変わりますが・・・)にもかかわらず、明かりはしっかりと室内に取り込むことが可能ですので、夏の暑さ対策もバッチリです。

その上で、ハイサイドライトから暖かい空気が抜けていくことになりますので、明るく気持ちのいい部屋を作り出すことができます。

もちろんどっちの方がより優れているというものでもありませんので、家の状況をよく考えたうえで、どちらを選ぶ方がより快適に過ごすことができるかということを考えて選択するようにしてください。

一歩間違えるとどちらも欠点だらけの窓へと変身してしまいますので窓に求める役割を明確にするのを忘れないでくださいね。

Author: iehome