家づくりにおいて優先順位をつける際に必要になるのが、イニシャルコストとランニングコストのバランスです。家づくりの優先順位をどのようにつけていくかについて紹介していきます。
■後々変更しにくい部分は優先順位を上げて検討しよう!
それでは家の優先順位ということについて考えていきましょう。「絶対に譲れないものは何?」において絶対譲れないものは何か、ということを決めました。
ただ、譲れないもの以外はすべて妥協するのか、というとそこまで極端なことはないと思います。そのため、予算に合わせて実現する範囲を考えるために、何に対して費用をかけるのか、ということに関して優先順位をつけてください。
ここは後悔しない理想の家づくりのキーポイントですが、欲しいものから順に優先順位をつけていくわけではありません。何が必要か、という点を考慮して優先順位をつけていきます。
この「何に対して費用をかけるのか」という点を考える際に重要な視点は、構造的に後々変更が不可能なものを優先的に考えるということと、初期費用と維持費用、いわゆるイニシャルコストとランニングコストの費用のバランスについてです。
構造的に後々変更が不可能なもの、というのは例えば間取りになります。間取りに関しては一度決定して家が完成してしまうとなかなか簡単に変更することができません。
そのため、もし地下室を作りたい、というのであれば後々の変更は相当費用がかかってきますので、優先順位を上げて検討していきます。
■初めに費用を多くかけるのか、後に費用を多くかけるのか...
次のイニシャルコストとランニングコストの費用のバランスについて、具体的に例示を挙げて説明していきますと、例えばバスルームなどであれば、初期費用は当然ピンからキリまでありますが、極端に安いバスルームを選ばない限り、メンテナンス時期はあまり変わってきません。
要はイニシャルコストが低くても、ランニングコストも低くつき、バランスがいいと言えます。
しかし、例えば外壁などでいいますと、初期費用は同じくピンからキリまであるのですが、メンテナンス時期は、材料によって大きく変わってきます。そのため、イニシャルコストを抑えてしまうと、ランニングコストが非常に高くなってしまいます。
そのため、非常にイニシャルコストとランニングコストのバランスが悪くなってしまうため、初めに費用をかけるのか、後に費用をかけるのか、慎重に考える必要があります。
このように、ただ欲しいものを上から順に優先順位をつけるのではなく、何に費用をかけるのか、ということを意識して優先順位をつけるようにしてください。