高級住宅街と、下町風情の街並みどちらも存在する豊中市。伊丹空港に隣接し、生活に必要な交通機関や、店舗なども揃っている印象ですが、いったいどのような街なのでしょうか。住む上ではどのような特徴があるのかという観点から大阪府豊中市について紹介していきます。
■千里中央駅などを擁する住み良い住宅街
大阪府豊中市は大阪市営地下鉄御堂筋線から続く北大阪急行の終着店である千里中央駅、阪急電鉄宝塚線の豊中駅を中心とする中核都市です。
千里中央、東豊中、緑丘周辺は関西屈指の高級住宅地と評されています。一方、服部、庄内周辺は昔ながらの下町の風情があります。
豊中市では子育てをする上でよく耳にすることが公立中学校の校区です。小路近辺にある十一中が立地、校風等において特に人気があるようです。また公立高校も豊中高校を筆頭に、桜塚高校、刀根山高校等充実しています。
生活環境ですが、伊丹空港の着陸侵入経路にあたる、庄内、服部、曽根、蛍池周辺は午後9時までは騒音があります。風の強い日はその音も大きくなります。しかし、その他の地域では飛行機は見えますが、騒音はさほど気になりません。また、買い物については千里中央に阪急百貨店、ダイエー、豊中駅に阪急オアシス、庄内駅にダイエー、緑丘にイオン等があります。
どちらかというと市南部は徒歩・自転車生活圏、市北部は自動車生活圏と感じます。市北部は坂道が比較的多いからだと思います。市内は阪急バスが縦横無人に運行されています。千里中央、桃山台、豊中の3駅が起点となり、様々な路線があります。市内幹線道路は、国道176号、新御堂筋です。いずれも朝夕は渋滞がありますが、日中は比較的快適に走行できます。
市役所は阪急岡町駅から徒歩約5分の国道176号沿いにあります。決して交通至便な所とは言えませんが、千里中央や庄内など人口密集地にも支所があり、そちらを利用されている方も多いです。
■豊中市の長所と短所について
豊中市の長所ですが、まず治安が良いことです。もちろん地域により差はありますが、相対的にポイントは高いです。また、京阪神においては珍しく、JR線の運航がない市ですが、その分、路線バスが非常に充実しています。また、超高級戸建てから団地まで様々な階層、年代層にとっても暮らしやすい街です。
一方、短所ですが、まずは幹線道路から一歩中に入ると狭い路地道が非常に多く感じます。特に蛍池、豊中、岡町、曽根、服部、庄内の阪急宝塚線周辺でそう感じます。次に市の顔と言える入口であるべきはず、豊中駅です。駅や周辺建物こそ一部は綺麗になってきましたが、約30年前からほとんど変わりないレイアウトです。歩行者にとっても自動車にとっても非常に圧迫を感じ、駅にも行くにも、通過するにも、一昔前のレイアウトです。
このような状況もあり、豊中市の中心は豊中駅・市役所周辺と感じる方と、千里中央と感じる方、今では半々くらいではないかと思います。