宗教と大きな縁がある街、奈良県天理市。その名の通り、天理教本部があると共に、歴史的にも色々特徴がある街です。そして街の特色があるというだけではなく、住む上でも大変便利な街になっています。そんな天理市の特徴について紹介していきます。
■日本の歴史と宗教に大きな関わりのある街・・・
奈良県天理市は、その名称の通り宗教都市として有名な街です。天理教の本部が山の手にあり、駅前から本部の前まで長いアーケード街が続いています。
天理教以外にも、桜の名所として知られ、日本書紀にも記されている日本最古の石上神宮や、同じく日本書紀に記述のある大和神社などがあり、歴史的な風土が色濃く残る街です。
このように古くから栄えた地域であったことから、天理市は奈良県内でも交通の要所となっています。天理駅には近鉄とJRという県内を走る鉄道が両方乗り入れており、京都、大阪ともに電車で1時間という立地の良さにつながっています。
自動車の通行に関しても、市内の北端を名阪国道、西名阪自動車道が走っており、2か所のインターが設けられています。そのため大阪方面にも名古屋方面にも短時間で移動できるメリットがあります。
さらに天理-亀山間の名阪国道は本来高速道路であるところ、国道扱いになっており、高速料金が必要ありません。この輸送のメリットを生かして、天理市内にはSHARPの研究所も設置されています。
天理市でもうひとつ特筆すべき点は医療サービスの水準が高いところです。天理よろづ相談所病院は県内でも一、二を争うほどの高水準の治療が受けられる医療施設です。救急はもちろん、分院としてリハビリセンターや緩和ケア病棟の拡充も進められています。
ほかにも私立の大規模な病院や、診療所が多数あり、病気や怪我への対応が素早く受けられます。
■お膝元だからこそ宗教の勧誘も一切無し!
現在、天理市内で住宅地として開発が進められているのが指柳町を中心とした一帯です。新しいマンションやアパート、一戸建て住宅の分譲が進んでおり、街並みがしっかりと整備された地域になっています。
スーパーやコンビニ、ドラッグストアに診療所、近隣には幼稚園や保育園もあり、天理駅からは自転車で10分ほど。大阪や京都に通勤されているファミリー層のベッドタウンになっています。
近年、市外からこの地区に引っ越しをされてくる世帯が増え、近くの小学校では生徒数の増加に対応するため校舎の増築が行われています。
宗教に縁が深い街ということで、勧誘トラブルなどを心配される方もおられるかもしれませんが、お膝元で布教をする意味が特にないのか、勧誘活動などは一切ありません。
ひとつだけ不便があるとすれば、毎月25日は月に一度の大祭が行われるらしく、夕方になると全国から参拝に帰ってくる人で市内が渋滞します。
スーパーなどの惣菜もすぐに売り切れ、ピザの配達は1時間待ち、飲食店も混雑するので外食や惣菜で済ませようと考えていると失敗することがあります。
その日さえ気をつけていれば、普通の街となんら変わりありませんし、むしろ立地上かなり便利で過ごしやすい街となっています。
阪神・中京圏の中間地点としてどちらにもアクセスの良い街、それが奈良県天理市です。