天窓のある家に住みたい

2023年04月10日 追記・変更

家の中から夜空を見上げるために、寝室に天窓が欲しいと思っている方は多いと思います。天窓のある家に住むためにはどのような点に注意し、対策を取る必要があるかを紹介していきます。

■天窓のある家はやっぱり明るい!

『寝室は絶対天窓が欲しい!』

家の中で寝室から空を見たいと思っている方は結構多いと思います。そのために有効なのが天窓です。

では、天窓にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

やはり、設置する目的にもなるかもしれませんが、夜に家の中から星を見ることができる、ということは大きなメリットの一つです。夜だけではなく、昼間でも家の中から青空を望むことができるというのは気持ちいいものです。

そして何と言っても日中に天井から日の光を取り入れることができる、ということが何よりも大きいでしょう。特に日当たりがあまりよくない立地であっても、上から日光を取り入れることができるようになりますので、暖かさや明るさに困ることは無くなるでしょう。

そして、天窓を設けることによって、新たな空気の流れを作り出すことができます。

窓から入った空気を天窓から逃がすことによって、新たな空気の流れとなるのですが、空気が出入りする高さが違うことによって、温度差による通風効果もあるため、風があまりないときでも空気の流れを作ることができるのです。

また、天窓があるだけで天井が高く感じられ、開放感を感じることができますし、部屋全体が広く感じられます。

それでは、天窓はどんなものでも取り付ければ問題ないのでしょうか?いえいえ、やはり、通常の窓とは違う窓となりますので、選ぶためのポイントや注意点を抑えておく必要があります。

■断熱に遮熱に紫外線カット...窓ガラスは高機能!

まず天窓を選ぶポイントとしては、掃除のしにくい場所だからこそ、汚れにくい窓を選ぶ、ということも重要になってきます。最近では、汚れのつきにくい窓用塗料というものも出てきていますので、やはり後々の掃除の手間ということまで考えておく必要があるでしょう。

さらに、日の光を取り入れるために天窓を設けたにも関わらず、太陽の熱まで全て家の中に入れてしまうため、家の中が暑くてたまらない、ということが無いように、窓に断熱・遮熱効果の高い窓を選ぶということも重要です。

やはり天井からの光というのは直接的に家の中に入ってきますので、できれば紫外線カットにも気を付けたいところです。

このように普段なかなか手を加えることが難しいのが天窓ですので、できるだけ手を加えないで済むように、初めの段階で手間のかからない天窓を選ぶようにしておくことが大事です。

とはいえ、断熱や遮熱、紫外線カットの窓ガラスは若干透明度が低いと言う部分もありますので、もし家の中から星を見たいと考えているのでしたら、窓の透明度と断熱や遮熱効果の両方が実現できるようにバランスを考える必要があります。

■天窓には常に漏水リスクが存在する・・・!

このように窓自体に気をつけることも大事ですが、他にも注意点があります。

周囲の環境次第にはなりますが、周囲に高い建物が多い場合、プレイバシーの問題が発生します。通常の角度では見えないはずが、上からは家の中を覗くことができてしまう、ということもありますので、設置場所については周囲の環境を考慮するようにしてください。

また、やはりただ屋根を用意するだけよりも取り付けコストは高くなってしまいますので、その点も注意が必要です。

何より、天窓は他の窓と比べ、圧倒的に漏水リスクが高くなります。

実際、天窓の無い屋根に比べると、屋根の構造が変わり、屋根の一部を切り取って開口部を作ることとなります。そのため、通常の屋根では存在しない水の侵入路を作ることとなるという点があります。

また、天窓は、防水性能を確保するためにシーリング材で固定されますが、通常の窓とは違い、日差しや雨を遮るものがなく、直接ダメージを受けることとなりますので、経年劣化や紫外線の影響でシーリング材が劣化しやすく、劣化した箇所から漏水しやすくなります。

また、天窓の設置にはやはり専門的な技術が必要になりますが、技術が不十分であったり、雑な工事をされてしまうと、漏水する可能性が高くなります。

だからこそ、天窓を設置する場合は、天窓の設置について十分知識・経験を有する「適切な業者に依頼する」ということ、また「定期的にメンテナンスを行う」ということを忘れないようにしてください。

適切に設置された天窓はやはり生活を豊かにする効果がありますので、天窓を設置する場合はリスクや注意点に重々気をつけて設置するようにしてくださいね。

Author: iehome