屋根材は危険がいっぱい!?

2021年01月23日 追記・変更

まだまだ価格帯にばらつきがあるものの昔に比べるとずいぶんたくさんの種類の屋根材を選択できるようになりました。ただ屋根材によっては危険が多くなることもありますので、どのような点に注意すればいいのかについて紹介していきます。

■屋根材の重さに気を付けよう!

屋根はどうする?」でも紹介していますが、屋根材には豊富な種類があり、どれを選択すればいいのか難しい問題でもあります。

特に選択を間違えると屋根材は危険がいっぱいになってしまいますので、慎重な選択が求められます。

では具体的に屋根材にはどのような危険があるのでしょうか?

まず、そもそも屋根材には瓦やスレート、トタンやガルバリウム鋼板などの金属板屋根があります。もちろんそれぞれ特徴があり、耐久性の長さや価格面、そして重さの違いなどがあります。

耐久性も長いが価格も高く重量も重いのが瓦になります。但し今では軽量瓦も多くの種類が出てきています。

そしてスレートは安価ですが、耐久性が低くある程度の時期が来れば塗装の塗り替えが必要になります。今では他に耐久性の高いガルバリウム鋼板やFRP屋根材が多く用いられていますね。

重い屋根材を使っている場合、問題は地震が起きた際のことになります。阪神大震災においても重い瓦を葺いている家が倒壊しているということが非常に多かったです。

今の建築基準法においては重い瓦を使っている場合には、軽い屋根の場合よりも多くの耐震壁が必要となっています。だからこそ今の基準で家を建てればある程度重い瓦を使っても大丈夫ということでもありますが。

■屋根材の落下で加害者になることも・・・

そして地震が起きた際に怖いのは何も建物の倒壊だけとは限りません。屋根材の落下があるということです。建物自体の倒壊を免れたとしても重い屋根材が頭上に落ちてきて二次災害を受けるということもあります。

事実東日本大震災でも瓦が落ちている事例は非常に多かったです。当然瓦が落ちるのは理由があり、昔の住宅は地震の際に家が倒壊しないために揺れがくると下に落ちて家にかかる負担を少なくするように瓦を落ちやすくしていました。

当然今では瓦を釘やビスで止めますのでそう簡単に落ちないようになっていますが、瓦が欠けて落ちてくるなどということも想定されます。だからこそ災害時の安全性についても考慮が必要になるのです。

同様に考慮しておくべき点として、台風があります。台風などの際に屋根材が飛ばないかどうかということも重要なポイントとなります。

台風の場合は逆に瓦などの場合はある程度の重さがありますので飛びにくくなるのですが、スレートなどの場合は特に劣化していると破損、飛散ということになりやすいため注意が必要です。

屋根材が飛んでしまうと自分たちだけではなく周囲の家、人に対しても危険が及びますので、特に耐風性についてよく検討するようにしてください。

今では優れた屋根材がたくさん出てきています。だからこそ重さや耐久性、断熱性能や防火性能、価格、メンテナンス頻度や災害時の安全性など多面的に考慮して選択することが必要となってきますので、安易に価格だけで選択しないようにしてくださいね。

Author: iehome