和モダンやシンプルモダン、ナチュラルモダンなど、ただ単にモダンテイストといってもそれぞれ微妙に異なります。といってもどれも難しいものではありません。モダンテイストな外観にするために気を付けたいポイントについて紹介していきます。
■和モダンにするためには木をベースにする!
家を建てる以上やはり外観はこだわりたい部分です。
こだわるためにも外観にテーマを持たせるということは大事なポイントでもあります。
その点でもモダンテイストというのは失敗しにくく、オシャレな外観に出来る優れたテーマです。
とはいえ、そもそもモダンテイストといっても和モダンなのか、シンプルモダンなのか、ナチュラルモダンなのかによって大きく変わってくる部分でもあります。
まずは和モダンです。和モダンというと通常の和風住宅とどのように異なるのか分かりにくいなぁと思う方も多いかもしれません。
ただ和モダンといっても難しく考える必要はなく、洋の雰囲気の中に和を取り入れるという感覚でも問題ありませんよ。
さてその和モダンの場合、和を表すのに最も適しているのが木です。ポイントポイントで竹を使っても良いのですが、ベースは木を使うことで和を演出することができます。
そして軒は深くすることで水平ラインを強調出来る上、陰影もつけることができるのでオススメです。
部分的に蔀戸(しとみど)(※)を採用することも有効ですね。
※ 蔀戸については「蔀戸にこだわる!」を参照してください。
そして和を表すためには、壁は大壁より真壁の方が適しています。大壁とは一般的な洋間に見える壁のことで、柱が壁の中に隠れて見えない壁になります。
真壁とは逆に柱と柱の間に壁があり、柱自体が表に現れている壁のことです。また真壁風として大壁に化粧柱を飾って見せることもあります。
同様に壁はやはり吹付や塗り壁の方がより趣が出ます。但し気を付けないと和モダンではなく和になりすぎてしまいますので、木質系サイディングや焼き板張りなどでバランスを取ることも必要になってきますよ。
■無駄なものを隠すことでシンプルに!
次にシンプルモダンですが、シンプルモダンの場合は極力少ない色でまとめるようにすると良いですね。白と黒のモノトーンで表することできると尚シンプルモダン感が出やすいです。
家の形としても立方体の方がシンプルですので、屋根は陸屋根だとシンプルモダンになりやすいです。ただ方形屋根や片流れ屋根、バタフライ屋根でもシンプルにすることは可能です。
和モダンの場合は木がベースでしたが、シンプルモダンでは金属をベースに考えると良いですね。特にサッシや庇などを金属でまとめることで統一感も出てシンプルに見せることができます。
そしてできるだけ無駄なものを見せない工夫も必要です。例えば、樋を隠す、エアコンの室外機を隠す、通風口を隠す、など本来あるはずのものを隠すことでシンプルモダンになりやすくなります。
最後にナチュラルモダンです。ナチュラルモダンというとあまりピンとこないかもしれませんが、つまりは欧米風デザインのことと捉えてもらっても良いと思います。本来北欧風や南欧風など細かく分かれますが、ここでは一緒くたにして紹介していきます。
ナチュラルモダンといえばやはり明るい色の瓦に煙突、そして「オーニングは必要?」でも紹介しているオーニングですね。
また庭にパーゴラ(※)もあればより良いかもしれない。
※ パーゴラについては「緑のカーテンのある家」も参照してください。
全体的な色使いとしては明るい色で統一して、後はポイントポイントでレンガやアンティークの小物などを取り入れることで、簡単にナチュラルモダンな雰囲気にすることが可能ですよ。
和モダンやシンプルモダンなどと共通することとして、モダンテイストな外観にするためには、一般的によく見る住宅の外観から少しずらすことで実現可能となります。
例えば色使いがシンプルだったり、見えるはずの窓が見えなかったり、逆に見えないはずの柱が見えたりなどなど。
ちょっとした工夫をするだけでモダンテイストな外観にすることは可能ですので、難しく考える必要はありませんよ。