天災対策は?

2021年01月23日 追記・変更

天災と一口に言っても、地震や火災以外に豪雪や洪水、噴火、暴風など様々な災害があります。少しでも被害を抑えるために、天災対策はどうするべきかについて紹介していきます。

■豪雪や、洪水、噴火、台風による暴風...天災対策は幅広い!

では、天災対策ということについて考えていきましょう。

まず、特に日本においてどの地域に住んでも対策をとる必要がある天災としては、地震・火災になると思います。

ただ地震・火災に関しては、「耐震・耐火は大丈夫?」で紹介していくことにしますので、ここでは省略させていただきます。

次に、これは地域によっては対策をとる必要がある項目としては、豪雪やひょう、洪水、噴火、落雷、台風による暴風、津波、竜巻などの天災でしょうか。

しかし初めに行っておきますと、噴火や雹、津波、竜巻に対しては今のところ家を守ることができる有効な対策というのはありません。できる対策としては家を守るのではなく、自分の命を守るための対策となります。

ちなみに落雷については避雷針を取り付けるという対策をとることもできますが、正直普通の住宅地にある住宅ですとあまり効果がないと言われています。

必ず雷を誘導できるわけではないですし、電柱や木、マンション、ビル等住宅より高い建物があるとそちらに雷が誘導されますので、取り付けてなくてもまず雷は落ちてこないということです。

さて、噴火や津波、竜巻が起こった際はまず被害想定地域から逃げるということが第一になります。逃げ出す時間がない場合も、家の中の安全な場所というのを事前に把握しておき、その場所でやり過ごすしかありません。

このような天災から家自体を守るということは難しい場合が多いため、せめてできる対策としては保険に入るということがあります。

竜巻や落雷、台風、洪水、雹、豪雪被害は火災保険で補償されることとなり、、噴火や津波は「知っておきたい地震保険のアレコレ」で紹介している地震保険で補償されます。

ただし注意点として、洪水等の水災の場合はただの火災保険では補償されないこともあり、住宅総合保険に加入する必要がある場合もありますので、加入する保険の適用範囲についてはよくよく調べておく必要があります。

このように、天災の中でも対策が取れる天災と取れない天災があります。ですので、ここでは豪雪や洪水、暴風といったことに対する対策について考えていきましょう。

■少しでも被害を少なくするために...

まず、北海道や東北、北陸地方に住まわれている方にとって、雪対策という部分は家づくりにおいて重要なポイントになると思います。

雪対策という部分については「雪対策も抜かりなく」にて詳しく紹介していますので、そちらも参考にしていただければと思います。

豪雪地帯に住まわれている人にとって、二重窓や玄関フードというのはもはや当たり前になっていると思います(玄関フードというのは、簡単に言うと二重玄関みたいなものです)。

そこで最近だいぶ普及してきているのが、融雪機器です。屋根や道路の雪を溶かす機械のことですが、難点はまだまだ初期費用が高い、というところでしょうか。

次に近くに川や海がある地域に住む人にとって怖いのが、洪水の危険です。まず、洪水の被害を未然に防ぐという意味では、やはり庭に土のうを用意しておくことは必要でしょう。

しかし、それでも浸水してしまった時の為に、設計段階で階段の踊り場を広く取っておき、いざ家の中が浸水してしまったときに、階段の踊り場を家財道具の緊急避難場所にすることは有効な対策となります。

また、これは洪水だけでなく、全ての天災に対して言えることですが、非常用品の備蓄は必ず行っておいてください。

最後に、暴風についてですが、当然屋根が飛ばないように、ということは設計段階から考えておく必要があるのですが、台風の時に怖いのは、飛来物が飛んできて、窓ガラスを破って家の中に入ってくる、ということです。

そうならないためにも、やはり雨戸・シャッターなどは全窓ガラスに用意しておくことが本当は望ましいと言えるでしょう。

このように、天災対策は、完全に防げるものではないのですが、それでもいつ起こるかわからないものですので、少しでも被害を小さくするためにもできることは手間を惜しまずやっておくが必要です。

そして本当に幅広く天災対策をとるのであれば、一番重要になるのは立地になります。立地にさえ気をつけていれば津波被害や洪水被害、豪雪被害というのはほとんど未然に防ぐことができます。

まずはハザードマップなどを参考にしながら天災被害を受けにくい立地を選ぶ、それが難しい場合は想定される天災の対策を取るという順番で考えていってはいかがでしょうか。

Author: iehome