雪対策も抜かりなく

2023年04月24日 追記・変更

もしあまり雪と縁がない地域から寒冷地に引っ越すことになると、どうしても戸惑ってしまうのが雪対策になります。寒冷地に住むことになれば必要になる雪対策について紹介していきます。

■雪対策で検討すべき屋根の種類は3タイプ!

もし寒冷地域に住むのであれば、やはり忘れてはならないのが雪対策になるでしょう。

元々寒冷地に住んでいれば、ある程度意識していると思いますのでそれほど問題はないと思いますが、もしあまり雪と縁がない地域から寒冷地に引っ越すことになると、どうしても戸惑ってしまうのがこの雪対策になります。

雪対策も、断熱であったり、玄関の二重ドアであったり、水道設備の凍結防止であったりと、しかるべき対策が色々とあります。

今回は、雪対策の中でも一番比重が高くなる屋根の雪対策に絞って紹介していきたいと思います。

まず、雪対策をするうえで検討すべき屋根タイプとしては、3タイプあります。

屋根の雪を載せておいても大丈夫な構造にする耐雪型と、屋根の雪を少しずつ自然に落下させる自然落雪型と、屋根の雪を熱を活用して融雪する融雪型の3タイプです。簡単に言うと、雪を積んだままにするのか、落とすのか、溶かすのか、ということになります。

■やはり耐雪型は一番普及している

昔の家ですと、屋根のこう配をつけることによって自然に雪を落としていく自然落雪型が多かったのですが、やはり雪が急に落ちてくると危険もありますし、何よりも落ちてきた雪の処理が大変なこともあって、最近では耐雪型や融雪型が一般的になってきました。

また、自然落雪型の場合は、雪が落下する距離を確保しないといけないため、建物を境界線から一定の距離離す必要がありますので、土地を有効に活用できないというデメリットもあります。

次に、最近では費用が下がってきたことで少しずつ普及が進んでいる融雪設備についてです。融雪設備には大きく電気式融雪設備と熱交換式融雪設備の2種類あります。

名前の通りで、電気式融雪設備は、電気を使用して加熱することで雪や氷を溶かすシステムで、熱交換式融雪設備は、温水を循環させることで雪や氷を溶かすシステムになります。

電気式の方が設置が比較的容易であり、即効性がある反面、電気消費量が高くなりやすいです。熱交換式は運用コストが電気式に比べて低い反面、初期投資費用が高く、設置が難しいという面があります。

このような融雪設備を取り入れることで、維持管理の効率化を図ることができ、屋根や建物の保護ができる反面、どうしても初期投資費用や運用コストが高くなり、故障やメンテナンス時には対応が必要となります。

特に初期投資費用の観点から、現時点では雪止めなどを設置した耐雪型が最も普及している屋根タイプとなります。耐雪型の屋根は雪や氷による損傷に強いと同時に、屋根の点検や清掃が容易に行えるよう設計されていますので、保守性・メンテナンス性にも優れている点が人気の点となります。

寒冷地域に住むのであれば、やはり他の地域では必要が無い耐雪・落雪・融雪などの雪対策費用が多少なりとも必要となってきますので、費用と相談しながらどのような雪対策をするかを検討するようにしてくださいね。

Author: iehome