地域の避難所は調べておこう

2次災害に巻き込まれないようにするためにも、大きな災害時には迅速に冷静な行動というものが求められますが、どう行動すればいいのか分からない場合も多いと思います。災害時に地域の避難所を知っていることのメリットについて紹介していきます。

■避難所は災害時の集合場所でもある!

東日本大震災により、普段からいかにもしもの際の備えをしているかということが重要だということが分かりました。とはいえ、もしもの際の備えには、費用がかかることもあるため、なかなか準備をしにくいということもあるかと思います。

ということで、今回は費用もかからないもしもの際の備えで、且つ備えていると効果が高い地域の避難所の調査について紹介していきます。

もしもの際に逃げ込むことができる避難所を事前に知っているかどうかというのは、被災後すぐの行動に大きな違いが出てきます。

あまり頑丈ではない建物の中にいると、建物の崩落などの2次災害に巻き込まれてしまう可能性もありますので、災害が起きた際はできるだけ速やかに地域に避難所に移動するようにした方がいいでしょう。

また、地域の避難所について家族で共通認識を持っておき、被災時は避難所に集合するように事前に話し合っておくことで、もし家族がバラバラになったとしても、すぐに家族が出会うことができる可能性が高まりますので、もしもの際に集まる避難所はどこかということはできるだけ普段から調べて話し合うようにしておきましょう。

「地域名 + 避難場所」で検索すれば大体の自治体において調べることが可能ですので、できるだけ今の間に自分の地域の避難場所を探しておくことをオススメします。

■避難所の違いも知っておこう!

ところで、実は避難所といってもいくつか種類があることをご存知でしょうか?避難所には、収容避難場所となる避難所と、一時避難場所、広域避難場所があります。それぞれどのように異なるのでしょうか?

まず、収容避難場所となる避難所は、災害時に避難生活をするための場所であり、防災倉庫が設置されていますので、一定期間の生活に必要な物資はある程度揃っている場所になります。学校の体育館などが該当しますね。

次に一時避難場所ですが、ここは火災などから一時的に身を守るため避難をする場所のことです。そして、広域避難場所は、一時避難場所とも似ているのですが、一時避難場所に逃げる際よりもさらに被害が大きく、地域全体が危険になった際に避難するための場所になります。

ちなみに、避難所とは少し異なりますが、災害時に電車が動かなくなることは十分予測されますので、そのような際に活用したい場所として「災害時帰宅支援ステーション」があります。

「災害時帰宅支援ステーション」には、コンビニやファーストフード、ファミレスやガソリンスタンドなどがあります。

そして、この「災害時帰宅支援ステーション」では、場所の提供だけではなく、トイレを借りることが出来たり、交通情報を提供してくれたりしますので、困った際には駆け込むようにしましょう。

このような情報というのは、費用もかからずちょっとした手間で調べることができ、その上知っているかどうかで災害時には大きな違いとなりますので、もしもの事態が起きてから慌てないように、平常時に調べておくことを忘れないようにしましょうね。

地域の避難所は調べておこうまとめ
●被災時は地域の避難所に集合することを家族で決めていると、すぐに家族が見つかりやすくなる
●避難所には、避難生活を送るための避難所と、一時避難場所、広域避難場所がある
●災害による帰宅困難時には、「災害時帰宅支援ステーション」を有効に活用する
Author: iehome