少しずつ普及してきた琉球畳のことをご存知でしょうか?実は『本当の琉球畳』と『一般的な琉球畳』では少し異なります。『本当の琉球畳』と『一般的な琉球畳』は何が違うのか、琉球畳はどのように活用すればいいのかについて紹介していきます。
■本当の琉球畳と一般的な琉球畳は違う!?
琉球畳についてご存知でしょうか?
「畳についての豆知識」でも少し紹介していますが、最近特に人気が出てきて部屋としてもちょっとしたアクセントとしても利用されることが増えてきた畳になります。
さて、そんな琉球畳ですが、実は『本当の琉球畳』と『一般的な琉球畳』では少し異なります。
『本当の琉球畳』とは、普通のイグサとは違う、七島イ(しっとうい)と呼ばれる草を原料とした琉球畳表を使った縁の無い畳のことになります。
しかし、『一般的な琉球畳』は、単に大きさが通常の半分で正方形の形をしており、縁の無い畳全般のことを琉球畳と言います。ちょうど写真のような畳全般です。
畳屋さんからすれば『一般的な琉球畳』のことを琉球畳と言ってしまうと怒られてしまうかもしれませんが、今後の琉球畳の普及のことも考えると『一般的な琉球畳』のように正方形の縁無し畳イコール琉球畳という認識で良いと思います。
なかなか普通はイグサの違いを見分けるということは難しいと思いますし、『一般的な琉球畳』が出回るからこそある意味では『本当の琉球畳』の価値も高まるかな、と思いますので、厳密に本物、偽物、ということを考える必要はないと思います。
■琉球畳はリビングにあっても違和感なし!
さて、そんな琉球畳ですが、一般的には市松敷きという敷き方で畳を並べます。通常の畳には「祝儀敷き」と「不祝儀敷き」という敷き方がありましたが、琉球畳の場合は市松敷きになります。
市松敷きとは、単純に目地を縦、横交互に並べていくだけです。それだけで写真のように異なった色が並んでいるように見せるのです。並べ方だけで色を変えるという技術はさすがとしか言えませんね。
ただ、当然光の当たり具合によってはきれいに二色に見えない場合もありますので、その点だけは注意が必要です。
そしてこの琉球畳ですが、当然和室に使っても合います。和室に使っても合うのですが、和室以外に使っても合うのが特徴だとも言えます。
やはり見て頂いた通り、和の雰囲気はあるものの、あまりデザインの古さというものを感じません。だからこそリビングの一角に琉球畳のコーナーを作ってもほとんど違和感を感じさせないのです。
特にリビングで使うのであればオススメは2~3畳ほどの小上がりにしてしまうということです。それぐらいの広さの小上がりであれば腰掛けることもできればちょっと横になることもできます。
襖や仕切りカーテンなどを用意しておけば、来客の際にも寝てもらうだけなら可能ですので客間としても利用できます。もちろん純粋な客間としては少し狭いですが・・・。
部屋のアクセントにもなり、くつろぎ空間にもなり、客間として利用できつつ、リビングの広さを邪魔しないちょっとした琉球畳の空間、使い勝手としてはかなりいいと思いますよ。
特に最近では琉球畳のデザインが多彩になってきましたので、ちょっとした畳スペースが欲しい、と思っている方にとっては琉球畳を利用したスペースを検討してみてはいかがでしょうか。