最近少なくなってきたからこそ、価値を見直され始めているのが畳です。イグサの香りといい好きな方にとっては家の中に無くてはならないものでもあります。そんな畳にまつわる意外な豆知識には何があるのか、ということについて紹介していきます。
■地方により畳のサイズが異なる!?
新しく家を作るとなった時に、やはり一部屋ぐらいは畳のある部屋を作っておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
最近では少なくなってきたものの、それでもあのイグサの香りは今でも人気があります。そんな畳ですが、意外と一般的に知られていないことも多いのです。
例えば、畳のサイズについてです。畳の一畳の寸法というのは、実は地方によって異なっているのです。関東や東北地方では、五八間と言われ、880mm×1,760mmのサイズとなっています。ちなみにこの五八間とは、五尺八寸という畳の寸法からきています。
そして愛知などの中京間では三六間と言われ、910mm×1,820mmのサイズ、関西や中国地方では本間間と言われ、955mm×1,910mmのサイズとなっています。
そのため、地域によって同じ一畳でも大きさが変わってきますので、必ず一畳がどのサイズなのかということは事前に確認しておく必要があります。
■畳は状況に応じて敷き変える必要がある!?
そして、畳の敷き方にも「祝儀敷き」と「不祝儀敷き」の2種類があります。最近ではあまり行いませんが、昔は名前の通り、祝い事がある際には祝儀敷き、不幸があった際には不祝儀敷きと都度敷き変えていました。
この2つの敷き方の違いとしては、畳の角を突き合わせる部分がT字になっているか、十字になっているかの違いになります。ただ、今では一度敷いたものを敷き変えるということはしなくなりましたので、それほど気にする必要はないでしょう。
ちなみに、市松敷きという敷き方もあります。これはそもそも畳自体が異なるのですが、縁なしの琉球畳など正方形の畳を使用した際の敷き方になります。
これは、畳の向きを交互に敷くことで、光の反射により色が異なって見えるようにする敷き方です。一色の畳で敷き方を変えるだけで異なった色の畳のように見せるのですから、賞賛すべき技術だと言えるでしょう。
このように、最近では徐々に馴染みが薄くなってきた畳ですが、畳ならではの味というのは今だからこそ感じることができます。せっかくですので畳のある部屋というのも選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
畳についての豆知識まとめ |
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●畳の一畳の寸法というのは、関東・中京・関西で異なる ●畳の敷き方にも「祝儀敷き」と「不祝儀敷き」の2種類がある ●縁なしの琉球畳など正方形の畳を使用した際の敷き方として、市松敷きという敷き方もある |