あまり実用的だとは言えませんが、上手に作れば部屋の演出効果も非常に高いのが光る壁です。光る床や光る天井ではなく、あくまでも光る壁です。光る壁を上手に作るためのポイントと、忘れてはいけない注意点について紹介していきます。
■照明を使って作る光る壁・・・
光る壁にこだわると言っても、どんな壁のことを思い浮かべるでしょうか?
光る壁には大きく分けて二つあります。一つは、鏡面仕上げの壁で光を反射させることによる光る壁というものと、もう一つが、乳白ガラスなどの裏側から照明を当て、本当に壁自体を光らせる光る壁になります。
今回取り上げるのは、後者に紹介した本当に光ってしまう光る壁のことになります。
もちろん、光る壁とは言っていますが、光る床や光る天井だって十分可能です。しかし、今回は光る壁のみをピックアップしました。理由は後述します。
さて、その光る壁ですが、何も先ほど紹介した乳白ガラスでなくても何も問題はありません。例えば、ガラスの代わりにカーテンや障子など、光を透過する素材を使えば何でも大体は可能になります。
但し、光る壁の重要な点としては、照明と光らせる面の反対側にも受け手となる反射面を要する必要があるということです。壁だとベストかもしれませんが、そうするとメンテナンスしにくいという問題も出てきてしまいます。
であれば、同じようにロールスクリーンやぴんと張ったカーテンでもいいと思います。
ただ、やはり光る壁ならではの注意点もあります。
■実用的ではないのは百も承知!だからこそ・・・
光る壁の注意点としては、やはりメンテナンスが大変だということが挙げられます。だからこそメンテナンスしやすい場所に照明を構えるという必要があります。
その意味でも光る床や光る天井というのはメンテナンスをしにくく、あまり普通の住宅には向いていないと言えます。これが先ほどの理由となります。
また、上手に演出が成功すれば非常にきれいな空間となるのですが、失敗するとあまり演出効果も少なく、且つ余分な空間を使ってしまうだけとなりかねません。
もともと光る壁自体実用的な照明ではありません。だからこそ、もしどうしても光る壁を自分の家で実現したいというのであれば、専門の照明デザイナーとしっかりと打ち合わせをするということが必要です。
その際、後出しで設計士に希望を伝えても思うようなスペースを取れないということも出てきますので、間取り設計の段階で設計士も含めて照明デザイナーと打ち合わせを行うということが必要になります。
順番を間違えてしまうと実現できないということもありますので、早めの計画を心掛けるようにしましょう。