楢にこだわる!

2021年01月25日 追記・変更

日本には数多くの木の種類がありますが、住宅の建材に適した木としては、楢(ナラ)の木があります。家具やフローリングでよく使われて非常に特徴の強い楢の木には、どのような特徴があり、そしてどのような注意点があるのか、ということについて紹介していきます。

■楢の木は堅く美しい!

青森ヒバにこだわる!」において、日本が誇る三大美林の一つの青森ヒバについて紹介しましたが、まだまだ他にも住宅に適した木というのは多くあります。その木の中から今回はナラについて紹介していきます。

ちなみに、樫の木かしのきは、楢の木と共にオークと呼ばれることがありますが、楢の木と樫の木は違いますので気を付けてください。

さて、その楢の木の特徴ですが、まず何と言ってもその断面の美しさがあります。三大美林に数えられているわけではないのですが、その断面の美しさから、テーブル材などの家具としてもよく使われています。

また、楢の木の別の特徴としては、非常に堅いということも挙げられます。堅く傷も付きにくいため、フローリングにも使われることが多くなっています。また、堅いということは耐久性にも優れていると言えるでしょう。

このように住宅の建材としては非常に相性のいい楢の木ですが、当然良い所ばかりというわけではありません。

■楢の木は、無垢の木だからこその良さがある!

楢の木で気を付けなければならない点として、一つは乾燥期間です。楢の木の場合は他の木材に比べて乾燥期間が長くなります。十分に乾燥しないままフローリングなどに使ってしまうと、徐々に収縮していき、床に隙間が出来たりヒビが入ったりしてしまいます。

また、長所である堅いという部分に関しても、反面加工しにくいという面があります。

このように、楢の木には良い面がある反面、悪い面もありますので、最近ではこの悪い面を克服するためによく集成材として使われることが多くなりました。集成材とは、薄い木材を接着剤で重ねて作られる木質材料のことです。

この集成材には無垢材の弱点を取り除いてくれる面もあるのですが、木材を重ねるために有害な化学物質を含んだ接着材が使われている場合もありますので、注意が必要です。

楢の無垢材は、乾燥の問題などがあったりするのですが、だからこそ無垢の良さが出てくるとも言えますので、せっかく楢の木を取り入れようと考えているのであれば、無垢材を使った方が木の味わいもよりいっそう深くなりますよ。

楢にこだわる!まとめ
●楢の木の特徴には、断面の美しさ、堅いということがあるため、住宅の建材に適している
●テーブル材などの家具やフローリングに使われることが多い
●楢の木で気を付ける点としては、乾燥期間が長く、加工しにくいという点がある
Author: iehome