和風の家だけでなく、意外と洋風の家にも合う障子。障子を入れるだけでデザインが和風になるというだけでなく、障子自体の機能も優れたものがあるのです。障子を入れることの効能や、知っておきたい障子の種類などについて紹介していきます。
■障子は見た目だけでなく機能もすごい!
日本の建具の象徴でもある障子。
障子と言えば和の雰囲気を作り出すには最適ですし、和風モダンデザインにおいても欠かせない存在だということができるでしょう。
また、当然デザインだけというわけではありません。窓の内側に設置する内障子というのは断熱性能も高いのです。
窓と内障子の間に空気の層を作り出すことで、少し言い過ぎかもしれませんが、二重窓のような役割を果たすのです。
さらに、障子自体の表面と裏面の2面に障子を張ると、更に断熱効果が高くなりますよ。
そして、その上で障子のいい面としては、夏は無理なく日差しをカットして柔らかい光を部屋の中に取り込んでくれます。
また、冬はコールドドラフトを抑えることもできます。
コールドドラフトとは、室内の下降冷気のことで、窓が冷たいことにより空気が冷やされ、その冷やされた空気が室内の床面へと移動する現象です。
冷たい空気は低く、暖かい空気は高いところへ移動しますからね。
■粋の象徴、雪見障子という手も・・・
また、粋に外の景色も楽しみたい、というのであれば雪見障子を使う手もありますよ。
雪見障子とは、座った時に外の景色を見ることができるように障子の下部にガラスを入れて、その内側に上げ下げができる小障子を入れた障子のことを言います。
この雪見障子を使えば、普段は障子として断熱効果を持たせたうえで、景色が見たいという場合は障子を上げることで外の景色も楽しむことができるのです。まさに日本の粋です。
ただ、障子というと張り替えが面倒だと思う方も多いかもしれませんが、ワーロン紙などの強力障子紙が出てきていますので、簡単に破けず、あまり頻繁に障子を交換する必要がなくなってきているのです。
最近ではさらに強い超強力障子紙なども出ていますので、ペットがいる家庭でも安心して障子を利用することができます。
障子自体は、和室が無くても洋室でも似合う建具ですので、せっかくですので一部分だけでも障子を取り入れるということも考えてみてはいかがでしょうか。