雨水も有効活用

2021年01月24日 追記・変更

無駄を抑えるためにも、貯水タンクに雨水を貯めておいて有効活用することも考えてみてはどうでしょうか?雨水も有効活用することで無駄な費用を抑えられる、ということを紹介していきます。

■雨水はガーデニングの水やりや洗車と使い道は多い!

やはり一戸建てに住むことになると、普段の生活の中でも色々と費用がかかってくるものです。

だからこそ、経済的な観点からもエコという観点からも使えるものはできるだけ使っていくという意識が必要です。

その一つが雨水です。雨水を有効活用することで日々の水道の節約にもつながりますので、雨水の有効活用ということも少し考えてみてはいかがでしょうか?

とはいえ、何も大がかりな設備が常に必要だというわけではありません。貯水タンクで貯めておくだけで構いませんので、大きな費用もスペースも必要とするわけではありません。

当然場合によっては雨樋などに施工が必要となりある程度大がかりな設備となることもありますが、それほど多くの量を使うわけでなければ大がかりにする必要はありません。

残念ながら雨水はそのままで飲料水として飲むことができるわけではありませんが、庭のガーデニングの水やりであったり、洗車用の水としては十分活用できます。もちろん「打ち水の効果とは?」で紹介しているように打ち水としての利用も有効でしょう。

最近では雨水貯水用の専用タンクも多く販売されており、用途に合わせて選択することができます。

通常では酸性雨の問題もありますので、トイレやお風呂などに日常的に使うのはあまりやめておいた方がいいのですが、最近では特に酸性雨や汚れが多く含まれている初期雨水をカットするタイプの貯水タンクもあります。

そのため上水道と接続して普段は雨水でトイレを流し、雨水が無くなった場合は上水道の水で流すということが可能です。もちろんウォシュレットは直接肌に触れる部分ですので上水道を使う必要がありますよ。

他にも洗濯に利用できる場合もありますので、どのような用途で雨水を利用したいのかということを決めておいた上で貯水設備を検討するようにしましょう。

■災害時に一番不便を感じるのは水不足!

また、このように雨水を貯めておくことで災害時などに活用できることもあります。

災害が起こった際に一番に困るのがやはり水不足です。阪神大震災の際でも、食べ物や住む所よりも何よりもまずは水が無くなったことに人は不便を感じたとのことです。

そして東日本大震災において土地の液状化被害を受けた浦安市では下水道の復旧に非常に多くの日数を必要としました。当然より震源に近い地域ではそれ以上に日数がかかっています。

災害時にライフラインが途絶えた場合、まず最初に復旧するのは電気です。当然規模により異なりますが、目安としては一週間前後と言われています。

次に復旧するのがガス、そして上水道、下水道の順番になります。阪神淡路大震災の際は一部地域で下水道の復旧までなんと4カ月以上要しているのです。

下水道が復旧するまではトイレの水を流すことができませんので、非常に原始的な処理をせざるを得ないため、日常生活に大きな不便がかかることになりました。

もちろん雨水を活用しようとしても通常であれば先ほど紹介した通り酸性雨の問題もある上、水が流れないという問題もありますが、それでも汚れを流すことができる水が備蓄できているかどうかは気持ちの面でも大きな違いとなります。

ちなみに東京都の場合断水が起きても基本的には給水車は家の近くまで来ることはありません。各地域に震災対策用の応急給水施設がありますので、そこまで水を汲みに行く必要があります。

家の近くにあればそれほど不便は感じませんが、重たい水を持って帰るわけですから遠い場合はそれだけでも重労働になってしまいます。

雨水を貯めておけばそれだけで安心というわけではありません。それでも緊急時には大きな役に立つこともあるのです。

日々の雨水の活用に抵抗がある方でも災害時には非常に貴重な資源となりますので、少しだけでも雨水を貯水タンクに貯水しておくということを考えておいてもいいのではないでしょうか。

当然何もない日常を快適に過ごすこともできることは大事ですが、災害時にも安心して暮らすことができる家が本当の理想の家になると思いますよ。

Author: iehome