坪単価に騙されないように

広告やモデルハウスなどではよく坪単価○○万円という表記を見ます。しかし本当にその金額で家が建つのでしょうか?坪単価に騙されないために知っておくべきことを紹介していきます。

■坪単価30万円!でもその金額では家は建ちません...

最近ではよくモデルハウスなどに行くと、坪単価○○万円で住宅が建つ、というキャッチフレーズなどをよく見るのではないでしょうか?新聞広告や、場合によってはテレビCMなどでも目にすることがあるかもしれませんね。

坪単価30万円、と言われてしまうと、40坪の家の場合ですと1,200万円で家を建てることができるの!?、という風に勘違いをしてしまいがちになりますが、やはりそんな金額で住宅を手に入れることはほぼできません。

一般的に言われている坪単価というのは、あくまでも標準プランの本体工事費のみの価格となっています。そのため、別途工事費や諸費用、場合によってですが設計料などはこの坪単価には含まれていませんので、総額としては大きく変わってくることになります。

また、あくまでも標準プランですので、もしオプション仕様に変更すると、変更した分だけ更にプラスの費用が必要になってきます。

特にモデルハウスの場合などは、かなり多くの設備・材料がオプション仕様で展示していますので、モデルハウスと同じ家を建てようと思うと、表示されている坪単価とは大きく異なった総費用が必要となってきます。

■坪単価の誘惑には乗らないように!

正直、個人的な感想になりますが、このような坪単価表記の広告というのは、かなり施主を馬鹿にした手法であると感じます。ある種詐欺まがいの部分もあるかもしれません。

坪単価○○万円で住宅が建つと言っておきながら、実際はプラス費用が必要になるのですから、どう考えてもおかしいと感じてしまいます。

もちろん、業者も嘘をついているわけではありませんので、詐欺として訴えることはできませんが、少なくとも施主側としても坪単価の誘惑に乗らないように気を付ける必要があります。

坪単価はあくまでも目安として考えるようにして、どこが標準仕様でどこがオプションなのか、そして総費用としてはどれぐらい必要になるのか、ということを必ず把握しておくようにしてくださいね。

Author: iehome