フラット35の保証型とは?

2021年01月24日 追記・変更

フラット35といっても、実は買取型と保証型の2種類があります。もともと買取型しかなかったフラット35になぜ保証型が出てきたのか、そしてこの2つにはどのような違いがあるのか、選択するポイントは何か、ということについて紹介していきます。

■フラット35の保証型は三菱東京UFJ銀行のみ!?

住宅ローンのフラット35には、そもそも「買取型」と「保証型」の2種類があるということをご存知でしょうか?

通常の金融機関において利用することができるフラット35は買取型になります。そして、今現在フラット35の保証型で新規受付を行なっている金融機関は日本住宅ローンなど限られた金融機関のみとなります。

そもそもこのフラット35の保証型が出てきたのも最近なのですが、取扱金融機関が一向に増えない状態になっています。

フラット35保証型の詳しい仕組み自体は「住宅金融支援機構(https://www.flat35.com/loan/hosyo/index.html)」のサイトにて掲載されていますので、そちらを確認して頂ければと思いますが、簡単に説明すると、住宅金融支援機構がフラット35利用者の返済が遅れる等の場合に住宅融資保険を引き受け、また、債券等に係る債務の支払の保証を行うというものです。

もともとフラット35買取型の欠点を補う画期的な商品として出てきたのがこのフラット35保証型だったのですが、なぜもっと普及するに至っていないのでしょうか?

■「どっちを」ではなく「どこで」を意識しよう!

フラット35保証型商品の目玉としては、2点ありました。まず1点目が「借り換えでも利用できる」ということ、そして2点目が「物件価格の100%融資が可能」という点です。

この保証型が出てくる当時、買取型においてはこの2点の対応ができなかったため、画期的な住宅ローンだと思われたのですが、買取型においても改正が行われ、「借り換えでも利用できる」、「物件価格の100%融資が可能」というこの2点とも対応可能になってしまいました。

そうすると、従来のフラット35買取型とフラット35保証型の違いというものがほとんどなくなりました。

金利としても現在はほぼ変わりがないのですが、保証型が出てきた当時はむしろ保証型の方が高かったぐらいですので、あえて保証型を選択するメリットというのはほとんどありませんでした。

このように現在は金利も含めて買取型も保証型もほとんど違いがありませんので、フラット35の買取型か保証型かで悩む必要は特になく、三菱東京UFJ銀行で借りるかその他の金融機関で借りるか、という程度の認識でも特に問題はありません。

買取型と保証型では仕組みは大きく違うのですが、利用する側とすれば仕組みの違いは大した意味を持ちませんので、どちらが得でどちらが損か、ということを考えるよりも、どこでフラット35を借りるか、ということを忘れないようにしてくださいね。

フラット35の保証型とは?まとめ
●フラット35には、「買取型」と「保証型」の2種類がある
●現在フラット35の保証型を利用することができる金融機関は少ない
●現在は金利も含めて買取型も保証型もほとんど違いがないため、どこでフラット35を借りるか、ということを検討した方がいい
Author: iehome