月々の返済金額を少しでも抑えるためには、やはり返済期間を長く取るという選択肢を選ぶ方は多いと思います。しかし、将来情勢のことも忘れてはいけません。住宅ローンの返済期間を考える際に気を付けるべき点について紹介していきます。
■本当は60歳までに完済した方がいい!?
今の日本において自分の家を建てるという行為を行う以上、ほとんどの方にとって住宅ローンを活用することになるのは仕方のないことです。
しかし、当然借りたお金は返却する必要があります。であれば、いつまでにどれぐらいの負担で返却するのかということは大事な問題になります。
多くの方にとっては月々の返済負担額を少しでも小さくするために、できるだけ長い期間の返済にしたいと考えているのではないでしょうか。
しかし、返済期間が長ければ長いだけリスクを負うということも忘れてはいけません。
今現在の時点においても、既に年金の支給開始は65歳からとなってしまいました。
にもかかわらず、多くの企業ではいまだに退職年齢は60歳のままとなっています。もちろん順次65歳になっている企業もありますが。
ただ、もし60歳で退職して年金支給開始が65歳であるとするならば、その間の5年間をどうするのかはよくよく考えておく方がいいでしょう。
一般的には借りることができる最長期間で返済を行う方が非常に多くなっています。35年、場合により50年ですね。
しかし、上記のように年金開始までにタイムラグがありますので、できれば60歳、遅くても65歳までには完済する計画を考えておいた方がいいでしょう。
■今の日本は将来が不安定。だからこそ・・・
とはいえ、初めから退職金をあてにしている方もいるかもしれませんが、将来の年金制度がどうなるか分からに以上、退職金はもしものためにも取っておいた方がいいのは間違いありません。
年金制度だけの問題ではありません。
将来的に消費税が増税されるのは既定路線となっています。そして、おそらく今後社会保険料も増額されていくでしょう。
国として厳しい財政状況になっている以上、今後その負担が国民にのしかかってくるのは必然ですし、当然だと言えるでしょう。
であれば、やはりできるだけ現金は手元に置いておいた方がいいのです。
だからといって日々の生活が厳しくなるぐらいキチキチの返済金額になるように返済期間を短くするのもまたリスクが高いと言えます。
だからこそ、日々の生活には多少の余裕を持ちつつ、退職金には手をつけなくても問題ないようにできるだけ早くローンを返却する必要があります。もちろん繰り上げ返済も有効ですよ。
金利の支払い自体は無駄使いでしかないということは忘れないでくださいね。