住宅を評価するシステムというのは色々あるのですが、最近少しずつ注目を集めつつある評価システムがCASBEEです。まだまだ一般的には普及していないためあまり聞きなれないCASBEEとはどのような評価システムなのかについて紹介していきます。
■CASBEEの評価による格付けとは?
一般的にはあまり聞きなれない住宅評価システムとしてCASBEEというものがあります。
このCASBEEとは、住宅などの建築物の環境性能を評価して格付けを行う評価システムです。
もう少し詳しく紹介すると、建物自体の快適性や、景観への配慮、そして省エネや省資源、リサイクル性能などの環境負荷削減などを含めた総合的な建物を評価するシステムとなっています。
あくまでも建物だけの評価ではなく、周りの影響や環境を含めた評価という点が従来の評価システムとは大きく異なる点です。
このCASBEEの評価方法ですが、エネルギー消費や資源循環、地域環境、室内環境などの項目を、「建築物の環境品質・性能」と「建築物の環境負荷」という指標を持って評価していきます。
そして、評価としては、「Sランク(素晴らしい)」から「Aランク(大変良い)」、「B+ランク(良い)」、「B-ランク(やや劣る)」、「Cランク(劣る)」という5段階の格付けで評価していきます。
■将来は補助金支給の重要な指標になるかも!?
また、このCASBEEの将来に期待できる部分として、品確法に基づく住宅性能表示とは整合性が取れているという点があります。CASBEEが独自で存在しているわけではなく、あくまでも既存の基準に則ったうえで評価していますので、信憑性の高い評価システムだと言えます。
ただ、残念なことに今はまだほとんど知名度がないため、あまり指標として活用されることがありません。評価システム自体は客観的事実に基づいた評価を行っていますので、信憑性は高いのですが、普及していないことにより、良い評価であっても悪い評価であっても特別な影響というのがありません。
ただ、今後もっと普及することになれば、補助金などの支給の際には非常に重要な指標となるかもしれませんので、今の段階からこのCASBEEの指標に注目しておいても損はしないかもしれませんよ。
建物評価システムCASBEEとは?まとめ |
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●CASBEEとは、住宅などの建築物の環境性能を評価して格付けを行う評価システムのこと ●CASBEEは、品確法に基づく住宅性能表示とは整合性が取れている |