尺モジュールとは何?

家づくりを進めていく中で尺モジュールという言葉を聞くことがあります。最近では尺でモノを測るということがほとんどなくなっているにもかかわらず、なぜ家づくりでは尺モジュールがあるのか、また尺モジュールとは何かについて紹介していきます。

■尺モジュール?メートルモジュール?何それ?

普段はあまり聞きなれませんが、家づくりを進めていく中で聞く言葉として尺モジュールという言葉があります。また、同じような言葉としてメートルモジュールという言葉もあります。

では、尺モジュール、そしてメートルモジュールとは何のことなのでしょうか?

モジュールとは構成単位のことですので、要は家のなかの寸法を尺で測るかメートルで測るかの違いになります。

今では基本的にほとんどの場合においてメートルで測るのが普通になっていますので、尺と言われてもピンとこない人が多いかもしれませんが、建築業界においてはまだまだ尺モジュールが一般的になってしまっています。

もちろん、基本的にはメートルモジュール以外は認められていませんので、あまり公に尺モジュールが使われているわけではないのですが、設備がそもそも尺モジュールで作られている場合が多くなっているため、尺で考える必要があるケースというのがまだまだ多くなっているのです。

■モジュールを統一できればそれが一番!

さて、その尺モジュールですが、1尺で91cmとなっています。となっていると、設備によっては尺モジュールで作られている場合は尺モジュールに合わせるしかない場合も出てきてしまいます。

もちろん、調整次第で何とでもなると言えばなるのですが、やはりその分余計な費用がかかってきてしまう場合もあります。このような費用は無駄な費用だと言わざるを得ないでしょう。

やはりこのような部分がまだまだ建築業界としても成熟していないところかもしれません。今後より一層尺モジュールが適用される、などということはありません。であれば、早いところ全ての規格をメートルに合わせるということが必要です。

使い慣れているという理由で尺に合わさないといけないことになれば、最終的に被害をこうむることになるのが施主です。無駄な被害をこうむらないためにも、せめて施主としても自分の家が尺モジュールなのかメートルモジュールなのかということだけでも意識しておくようにしましょう。

尺モジュールとは何?まとめ
●家づくりにおいては、基本的に尺モジュールしか認められていないが、まだまだ尺モジュールも一般的に使われている
●尺モジュールの設備を使う場合は、必然的に尺モジュールに合わせた家づくりが必要となる
Author: iehome