芸術性が高く非常に優れたデザインが多いコンクリート打ち放しの家。実際に住むうえではコンクリート打ち放しの家はどうなのか、どんな欠点があるのかについて紹介していきます。
■デザインは芸術的だけど大きな欠点も...
『近所にできたコンクリート打ちっ放しの家がめちゃくちゃオシャレ!』
そう思ってコンクリート打ちっ放しの家に憧れる方というのは少なくありません。確かに、建築家の安藤忠雄が作るコンクリート打ちっ放しの建物など、もはや芸術の域に入る建物になっています。
ただ、人が住む家としてコンクリート打ちっ放しの家にするためには、いくつか欠点があります。当然、その欠点は解決可能な欠点ではあります。
その欠点は大きく二つ、断熱と防水です。
まず、断熱についてですが、コンクリートというのは熱伝導率と熱容量が大きいため、なんの対策もしていないと、夏は暑くて冬は寒い、の典型的な家になってしまいます。
そして、コンクリートは防水性能が弱く、雨が家の中までしみこんでしまうことがよくあります。雨のしみこみのせいで、コンクリート壁が汚れている家というのもよく見かけるのではないでしょうか?
■コンクリート打ちっ放しの家も外壁塗装が必要
「コンクリート打ちっ放しの家の壁が汚れているのも味があっていい」という方も居られますが、汚れ方によっては味があるようにも、ただ汚くも見えてしまいます。
とはいえ、コンクリート打ちっ放しの家は必ず汚れるのかというと、当然そんなことはありません。
当然防水塗装を行うことで、汚れからも防げますし、躯体も長持ちさせることができます。
居住用としておしゃれな外観のコンクリート打ちっ放しの家にしたい場合は、必ず防水塗装を行うことをオススメします。
そして断熱についてですが、これも至って対策は簡単で、断熱をすればいいだけです。
コンクリート打ちっ放しだからと言って断熱できないわけではなく、当然外断熱も内断熱もできます。
外観はコンクリート打ちっ放しにしたいのであれば内断熱にすればいいですし、内観のコンクリート打ちっ放しを楽しみたいのであれば外断熱にすればいいだけです。
外断熱の場合そのまま防水にもなりますので、躯体保全の観点からより良いかもしれませんね。
今は鉄筋コンクリート住宅も昔に比べると安価に作ることができるようになってきました。
これからはもっとコンクリート打ちっ放しの家が増えてくるかもしれませんね。