木のメンテナンスは?

2021年11月23日 追記・変更

無垢材をふんだんに使った内装やウッドデッキなど、木を使った家づくりは以前から人気です。しかし木は生き物であるためにメンテナンスが必要な材料です。住宅に使われる木材にはどのようなメンテナンスが必要なのか、メンテナンスをしない場合のデメリットについて紹介します。

住宅用木材のメンテナンスはどうするの?

現在日本では、国産の木材のほかに海外のさまざまな地域から丸太や製品の状態で輸入された木材が流通しています。住宅に使われる木材は多岐にわたりますが、主なメンテナンス方法は次のとおりです。

無垢フローリング

日常的なメンテナンスとしては表面のほこりを掃除機やほうきなどで取り除く、雑巾で乾拭きするなどになります。フロアワイパーを使用する場合はドライタイプを使います。ウェットタイプは含まれている化学薬品によって変色する可能性があるためできれば避けましょう。浸透性塗料仕上げの製品は年に1回を目安に再塗装します。汚れが気になるキッチン周りなどは半年に1回程度がいいでしょう。

・木製ドア

雨や日差しにさらされることで反りや歪みが出やすくなり、雨がしみこんで腐ってしまうこともあります。そのため柔らかい布で乾拭きする日常的なメンテナンスは必要です。特に雨や泥がついたら早めに拭き取りましょう。さらに1~2ヶ月に1回程度表面に専用ワックスをかけると保護膜によって汚れや雨の影響を最小限にすることができます。

ウッドデッキ

無垢材を使用すると、晴天時は乾燥して縮み雨天時は湿気を含んで膨張しやすくなります。板と板の間に詰まっている砂や土はこまめに取り除き、2~3ヶ月おきにデッキブラシで軽く表面を洗って水で汚れを流しましょう。汚れがひどい時は薄めた中性洗剤や専用洗剤を使うのもOKです。新築時にウッドデッキの表面にワックス塗装をかけて保護しておくことを忘れずに。

住宅用木材をメンテナンスしないとどうなるの?

無垢材のフローリングを使用している場合は、ついメンテナンスにも神経質になってしまいがちですね。しかし無垢材だからといって塗装しないとすぐ割れたり反ったりするわけではありません。

ただし全く再塗装などのメンテナンスをしないでいると木材の表面を保護できないため汚れやすくなり、色が褪せたり艶が失われたりしますので定期的なメンテナンスは欠かさず行いましょう。

木材が吸収できる塗料の量には限りがあり、頻繁に塗るとべたつきの原因となりますので一定期間置きながらメンテナンスすることが大切です。

木製ドアは雨の影響を受けやすいので定期的なワックスがけをしていないと劣化が早くなってしまいます。雨の日や湿度の高い梅雨時期を避けて、こまめにワックスがけを行いましょう。

ウッドデッキで注意したいのは、ガーデニングを楽しむ際にプランターを同じ位置にずっと置かないことです。土や砂の腐朽菌が材料の腐食を進めてしまうことがありますから、清掃やワックスがけに加えてプランターの位置を少しずらすなどの工夫をすることが長持ちの秘訣です。

このように、木材というのは基本的にメンテナンスが付き物です。木の家に長く住むためにはこういったメンテナンスが欠かせないということはあらかじめ認識しておくようにしてくださいね。

Author: iehome