平屋?2階建て?3階建て?

2021年11月29日 追記・変更

平屋がいいのか、2階建てがいいのか、3階建てがいいのか、家の高さに関して悩まれる方も多いと思います。当然土地が広ければ平屋で十分なのですが、平屋だと家の広さが足りない場合もあるため、家の高さはどのようにして決めればいいのか、ということを紹介していきます。

■立地で何階建てにするかが決まってしまう!?

こだわりがある人も、憧れがある人もいるでしょうが、よく議論されていることです。

家を建てるのであれば、平屋がいいのか、2階建てがいいのか、3階建てがいいのか?

特に最近はワンフロアで生活できる平屋の人気が高く、平屋を建てたいという方が増えてきています。

ここでは4階建てとか、地下室というのは省かせて頂きますね。さて、実際どれがいいのでしょうか?

結論的には、立地に影響する部分が大きくなります。

まず、平屋にするためには、当然ですがある程度広い敷地が必要となります。1階だけですべての部屋を賄おうとするのですから当然です。

逆に、3階建てにするのは、思うように広い敷地を取ることができなかったがゆえに3階建てにする、という場合がほとんどです。

2階建ての場合は本当にその中間で、ある程度の広さを確保できたが、やはり1階だけでは面積が足りない、ということになります。
もちろん高さ制限等で3階にできないなどの理由もあるでしょう。

ちなみに坪単価ということで言うと、最も無駄なく建てることができる2階建ての坪単価が最も安くなります。

また2階建て、3階建ての場合でも、将来階段の昇り降りが辛くなるということを鑑みると、「将来ワンフロア生活できる設計に」でも紹介しているように1階だけでも生活できるように間取りを考えておくか、「エレベーターのある家」でも紹介しているエレベーターの準備をしておくことも大事ですよ。

■家の高さは周りの環境も考慮しよう!

そして、土地の広さは立地により大きく変わります。

当然地方に行けばいくほど土地は広く取ることができますし、逆に都心に近付けば近付くほど土地は狭くなってしまいます。

そのため、都心ほど3階建てが多くなり、住宅街だと2階建て、田舎に行くと平屋が多くなります。

必然的に周りがその高さのためそうせざるを得ないということもあります。3階建ての家ばかりの地域に平屋を建ててしまうと、思うように太陽の光を取り入れることができなくなってしまうことがあります。

逆に周りが平屋ばかりだと、3階建てを建てると日照問題で近隣ともめてしまうこともあります。

もちろん3階建ての場合は、そもそも高さ制限により建てることができないという場合もあります。北側斜線にも引っかかりやすくなりますし、木造の場合でも3階建てから構造計算が必要になったりと制限が厳しくなるのが3階建てです。

また、3階建てで暮らすことを考えると、生活上3フロア全て利用しないといけない間取りはやめておいた方がいい可能性は高いです。

例えば、1階寝室、2階LDK、3階バスルーム、という間取りにしてしまうと、LDKでご飯を食べた後、1階寝室に着替えを取りに行き、3階バスルームに上がる、というなかなか大変な生活を送ることになります。

これが毎日のことになってくると、やはり徐々に3階に上がるのが億劫になってきてしまいますので、基本はワンフロアもしくはツーフロアで完結できるように設計しておき、もうワンフロアは特別な用事ができた時だけ利用する、という用途に限定できると暮らしやすくなります。

先ほどの例ですと、1階寝室、2階LDKプラス水回り、3階子供部屋、という形ですと、夫婦は基本1階と2階だけで生活が完結し、子供も基本2階と3階だけで生活が完結しますので、日々の生活が暮らしやすくなります。

その点を考えるとやはり2階建てというのは良く出来たもので、高さの制限がかかることもほとんどありませんし、多少土地が狭くても間取りの工夫である程度部屋の広さを確保することができ、2階リビング等にすることで日当たりの確保も問題無い場合が多いです。

ですので、やはりまずは2階建てというのを基準に考えたほうがいいでしょう。

その上で、初めから平屋がいい、3階建てがいい、と決めてしまうのではなく、立地と土地の大きさ、また土地規制などに応じて臨機応変に家の高さを変える、という考えでいたほうが色々と不都合は少なくなりますよ。

Author: iehome