将来ワンフロア生活できる設計に

2021年01月21日 追記・変更

体の機能の衰えと共に日々の階段の上り下りというのは辛くなってきます。ホームエレベーターがあれば便利ですが、無い場合考慮しておきたいのがワンフロア生活。ワンフロア生活とはどのようなもので、何に注意する必要があるかについて紹介していきます。

■ホームエレベーターがあればいいけれど...

年を取るにつれ、体の機能が衰えてくることになります。体の機能が衰え、足腰が弱くなると辛くなってくるのが階段の上り下りです。

とはいえ、よほど広い土地を持っていない限りはなかなか平屋に住むということは難しいのではないでしょうか。多くの方が、階段を必要とする2階建て、3階建てに住んでいることと思います。

そうなった場合に、あると助かるのが、「エレベーターのある家」でも紹介しているホームエレベーターです。2階3階に上がるときも下がるときも危険なく日常を過ごすことができます。

しかし、ホームエレベーターの費用が安くなってきたとはいえまだまだ多くの費用が必要となることも間違いありません。そこで、ホームエレベーターの設置が難しいという場合に将来に備えて行っておきたいこととしては、ワンフロア生活をできるように間取りを設計しておくということです。

■今だけではなく将来の便利な生活についても考えよう!

ワンフロア生活ということは、要は1階だけでリビングやキッチン、寝室にトイレやお風呂などが揃っているということです。

これらの生活する上で必須のスペースが1階に揃っていれば、わざわざ2階以上に上る必要がありませんので、1階だけで生活することができ、階段の上り下りによる危険が無くなります。

とはいえ、初めからワンフロア生活するためにリビングや寝室などを全て1階にそろえていると、そもそも2階建て以上にする必要が無くなりますし、何より1階が狭く感じてしまいますので、あくまでも将来対応できるようにしておく、ということで十分だと思います。

お風呂などは初めから1階に作っておいた方がいいですが、例えば寝室などは、将来リビングの空きスペースを寝室として使うことができるようしておくだけでも十分でしょう。トイレに関しても配管工事だけしておけば、初めから1階に無いとダメなものでもありません。

ただ、注意する点としては、将来の介護のことまで考えておくのであれば、寝室とお風呂やトイレは近くに配置しておいた方がいいでしょう。

このようなことも、設計段階から考慮しておかなければ、いざワンフロア生活をしなければいけなくなった際に大掛かりな工事が必要になってしまうこともありますので、将来の生活の変化ということまで考慮した家の間取りにするようにしてくださいね。

将来ワンフロア生活できる設計にまとめ
●将来足腰が弱くなった場合にホームエレベーターがあると便利だが、作るのを難しい場合はワンフロアで生活できるように考えておく
●ワンフロア生活とは、1階だけでリビングやキッチン、寝室にトイレやお風呂など生活する上で必須のスペースが揃っていること
●寝室とお風呂やトイレは近くに配置しておいた方がいい
Author: iehome