風を取り込むエコな設備

2021年11月23日 追記・変更

心地よい室内環境をつくる上で、通風は大切な要素のひとつです。風を取り込む住宅設備を上手に利用して風が流れる室内空間をつくりたいですね。そこで今回は快適な風の流れをつくることができるエコな設備や方法について紹介します。

室内空間に通風が必要なわけとは?

室内空間の風通しがいいことで得られるメリットのひとつは、室内にいながら風を感じられるという点です。自然とのつながりや四季を体感でき、特に夏場は肌の表面の熱をとってくれる効果もあります。

また室内の空気に動きがあると室内全体の温度をより均一にする効果が得られ、冷暖房器具の使用を減らしたり設定温度を低くすることができエコな生活につながります。

そして最も大きなメリットは、空気が動くことによって湿気を防げること。結露対策がしっかりできるため住宅そのものの寿命を延ばすことができるのです。

風を取り込める住宅設備やインテリア

外からの風を室内に取り込むための便利な住宅設備にはさまざまなものがあります。

・可動ルーバー

通常雨戸は開けなければ風を入れることができませんが、可動式のルーバーがついたタイプだと雨戸自体は閉めたままで風を室内に取り込むことができます。

ルーバーの角度を調整すれば取り込む風量を変えることができますし、道路側に窓があっても目隠しになるので防犯上も安心です。

また窓枠に取り付けるタイプのルーバーは、窓を開けて通風を確保しながら太陽光や外からの視線を遮ることができるため寝室や個室におすすめです。

・すだれ

窓の外に吊るして使うすだれのよさは、太陽光を遮ってほどよい温度になった風を室内に取りこめるという点です。

可動ルーバーのように太陽光や風量の調節はできませんが、ルーバーがないので手入れが楽というのは大きなメリットです。

室内で使う建具で風を通すものとして知られているのがすだれ障子です。その名の通り障子に紙ではなくすだれを張ったもので、主に夏場に室内で使用します。

組み合わせ次第で効率的に風を室内に取り込もう!

単に窓を開けて風を室内に入れるだけでも換気はできます。

しかし風の強い日は窓を開けづらかったり外からの視線が気になったりして思うようにならない場合も多いもの。空調や換気扇に頼ることを考える前に自然の風を取り入れる工夫をしたいですね。

そんな時は前述した住宅設備やインテリアアイテムを活用すると同時に、今すでにあるものを上手く活用して通風を考えてみましょう。

たとえば玄関はドアを全開にして風を通すというのは防犯上避けたいので、ドアチェーンをかけた上で玄関ドアを少しだけ開けて風を通すという方法をとります。開口面積が狭くても風は入ってきますから、湿気がたまりやすい玄関の通風が簡単にできます。

ただし外からの視線が気になる場合は、建具枠の内側につけられるタイプの網戸を設置するといいでしょう。

網戸だと室内が比較的見えづらいので玄関ドアを開けて風をたくさん取り込むことができます。この場合はロック付の網戸を設置するのがポイントです。

立地によってはあまり何もしなくても風を取り込むことができることもあります。でも立地特性によらずにしっかり風を取り込むために、風を取り込む住宅設備も有効に使っていくようにしましょう。

Author: iehome