水力発電は個人でも導入できる?

再生可能エネルギーの活用と言えば、太陽光や風力はすぐ思いつきますが、家庭用としてあまりパッと思いつかないのが水力発電です。水力発電は個人でも導入することはできるのか、どのようなハードルがあるのかについて紹介していきます。

■常に一定のエネルギーを供給できるけど・・・

東日本大震災以降、日本人の節電意識がかなり高くなりました。

節電意識の高まりと同時に、再生可能エネルギーについてかなり注目されるようになりました。

とはいえ、太陽光発電や風力発電というのは常に同じだけのエネルギーを供給できるわけではなく、太陽光発電は昼間の太陽が出ているときだけ、風力発電は風が吹いているときだけと、制約があります。

そこで、常に一定のエネルギーを供給することができる再生可能エネルギーとして注目を浴びているのが水力発電です。

確かに水力発電であれば、常に水が流れている場所に設置すると、恒常的に一定のエネルギーの供給が可能となります。

しかし、よくよく考えてみるとあまり家庭用水力発電というものは聞くことがありません。

実際に個人でも水力発電を導入することはできるのでしょうか?

■導入ハードルの高さが普及を阻害している・・・

結論だけを言ってしまうと、導入することは可能です。マイクロ水力発電機など、家庭用の水力発電機も販売されています。

しかし、実際のところ導入のためにはかなりの制約があります。

まず、そもそも水力発電機を設置することができる場所が限られているという面があります。

水力発電機を稼働させるためには、ある程度の水量、そして落差が必要とされます。

そのような場所というのが、一般的には山間部しかありませんので、必然的に都心部では設置することができないということになります。

また、水の利用というのは利権問題が関わってくることもありますし、何より法律の規制も受けます。

河川法や電気事業法などの規制についてはよくよく調査しておく必要があります。

このように、個人で水力発電を導入することはできるものの、実際の実現に関してはかなりハードルが高いということがお分かり頂けたと思います。

ただ、今後再生可能エネルギーの活用を国として推進していくのであれば、恐らく法律関係に関しては規制が緩くなるのではないかな、と思います。

その他の制約についての解消は、技術的な問題もありますので、まだもう少し時間がかかるかな、というのが私の意見です。

Author: iehome