太陽光発電ってどうなの?

2021年01月22日 追記・変更

エコの代表格とも言える太陽光発電の普及は広がってきました。太陽光発電を設置することで得ることができる電気代節約などのメリットと共に注意するべき問題について紹介していきます。

■エコで電気代を浮かすことができる太陽光発電。だけど...

最近はエコという言葉を、どこかしこで聞くことがあります。そして、家庭内でできるエコの代表と言えば、太陽光発電が第一候補に挙がってくることが多いのではないでしょうか?

確かに一昔前までは珍しかったのに、最近では太陽光発電のことを至る所で聞くようになりました。東日本大震災以降は特に聞くことが増えてきました。では、太陽光発電は実際のところどうなんでしょうか?エコであり、且つ家庭にとっても優しいのでしょうか?

確かに、太陽光発電を取り付けることで発電した電気を利用したり電力会社に売電することでそれまでに比べて電気代を浮かすことができますので家庭にも優しいイメージがあります。しかし、初期費用が高額であるためいくら電気代が安くなっても元を取るのが難しいという問題があります。

より太陽光発電の効果を大きくするためには影になりにくいという立地面が重要の他、太陽電池の設置面積を大きくする必要がありますが、当然その分初期費用が高くなってしまいますし、片流れにした方が良いなど屋根の形にも影響してきます。

ちなみに設置面積が小さすぎるとコストパフォーマンスがかなり悪くなってしまいますので注意が必要です。

家庭で太陽光発電を取り付けようという方にとってエコという意識は当然あるのでしょうが、それでも使う自分にとってメリットがない限りは導入しようと踏ん切りをつけることは非常に難しいことだと思います。

もちろん地球全体で考えるとエコに取り組むということは特にこれからは非常に重要なことであるのは間違いないのですが、それでもやはり自分にとってのメリットが無ければ高額な初期費用を捻出するということは難しいのが現状ではないでしょうか。

■太陽光発電の故障時の対応にはご注意を!

ところが、最近になって太陽光発電の普及が加速し始めています。理由としては「停電時の太陽光発電について」で紹介しているように停電等災害時の利用を期待している方もいるかもしれませんが、多くはやはり太陽光発電を使うことで日々の電気代を節約できる、というところにあります。

しかし、補助金などがあるものの太陽光発電はまだまだ工事費も含めた初期投資が高いため、一般的には10~15年、どれだけ早くても7~8年は使い続けなければ元は取れないのです。

ということは仮にではありますが、10年もたたずに太陽光発電が壊れて使えなくなってしまえば元を取るということは非常に難しいことになってしまいます。事実太陽電池モジュールで発電した電気を使えるように変換するためのパワーコンディショナーで10~15年程度の寿命だと言われています。

そのため、注意する点としては太陽光発電の故障時の対応がどうなっているのか、寿命がきた際の交換等にはどれぐらいの費用が必要になるのかということを考えなければいけないのです。

当然昔に比べれば、太陽光発電自体の価格も安くなってきていますので今後元を取ることができる年数は更に短くなるかもしれませんが、太陽光発電の第一の目的としては日々の電気代を下げるということのはずですので、少しでも長い間使い続けることができるということは何よりも重要な問題です。

何より一番の問題はまだ太陽光発電は業界間での規格が決まっていないということです。だからこそ将来故障などの際に部品の交換を考えていても、交換部品が既に製造されていなかったり製造メーカーが倒産しているという可能性もあるのです。

太陽光発電を取り付けようと思っている方は、太陽電池に影がかかりにくい立地かどうか、太陽電池の設置面積を広く取ることができるか、故障時等将来の対応はどうなっているか、自治体の補助金はどうなっているか、などについてはよくよく注意するようにしてくださいね。

Author: iehome