24時間換気が義務付けられている、とはいってもどんな換気の種類があるのでしょうか?もちろん開口部から行う自然換気も換気の種類の一つです。換気の種類としてはどのようなものがあるのか、そしてどれを選べばいいのかについて紹介していきます。
■24時間換気が義務!でもどんな換気にすればいい?
今の日本においては24時間換気が義務付けられていますので、家を新築するにあたって何かしらの換気対策を取る必要があります。とはいっても、換気にもいろいろな種類があります。
まず、換気の種類としては大きく分けると自然換気と機械換気に分けられます。
自然換気には、ただ窓を開けて行うだけの本当の自然換気と第4種換気と言われるパッシブ換気が、機械換気には第一種換気、第二種換気、第三種換気があります。
24時間換気といっても、あくまでも24時間換気システムの取り付けが義務になりますので、自然換気だけでは確認申請がおりません。
そのため、パッシブ換気もそれだけではだめですので、機械換気と組み合わせたハイブリッド換気と言われるものも出てきています。尚、パッシブ換気とは、気圧の違いや風の力を利用した換気方法のことになります。
ちなみに、換気の種類といった際に、熱交換の違いによる熱交換換気、非熱交換換気という種類もありますが、こちらに関してはまた別途紹介していきます。
■第二種換気は住宅では使われない!?
それでは、24時間換気システムとして取り付けが必要な機械換気について紹介していきます。
まず第一種換気ですが、部屋の吸排気とも機械の換気扇で行う換気システムになります。
そのため、相対的に設置費用もランニングコストも高くかかることになりますが、正確な量の換気を行うことができますので、計画換気しやすいと言えるでしょう。
次に第二種換気が部屋の吸気のみを換気扇で行う換気システム、第三種換気が逆に部屋の排気のみを換気扇で行う換気システムになります。
ですが、第二種換気は住宅においてはほぼ採用されることはありません。
なぜなら、この第二種換気を使うと部屋の中が加圧され、湿気を伴った空気が壁体内に流れやすくなり、結果として壁体内結露を起こしやすくなり、建物の寿命を短くすることにつながるためです。また、トイレの臭いが部屋に流れやすくなるという点もあります。
そのため、現状新築においては、やはり設置費用も維持費用も安価に済む第三種換気システムの取り付けが多くなっています。
どちらにしても、24時間換気とはいえやはりあくまでも人工的な空気の入れ替えでしかありませんので、気持ちよく過ごそうと思ったら自然の風を部屋の中に入れることは忘れないようにしてくださいね。
換気の種類まとめ |
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●換気の種類としては大きく自然換気と機械換気に分かれ、自然換気には開口部からの自然換気とパッシブ換気、機械換気は第一種換気、第二種換気、第三種換気に分かれる ●第一種換気は部屋の吸排気とも機械の換気扇で行う換気システム、第二種換気は部屋の吸気のみを換気扇で行う換気システム、第三種換気が部屋の排気のみを換気扇で行う換気システム ●第二種換気は壁体内結露を起こしやすいなどの理由により住宅で使われることはほとんどない |