部屋が広ければ広いほど冷暖房の効率は悪くなってしまいます。特に吹き抜けの場合だと暖房熱は上に上がってしまい1階はなかなか快適になりません。日々を快適に過ごすために利用したいプロペラファンとはどのようなものかを紹介していきます。
■空気を部屋全体に循環させよう!
快適に過ごすための手段というのはたくさんあります。
その一つがエアコンであることは異論も少ないことだと思います。
ただし常にエアコンをつけていても必ずしも快適だというわけではありませんし、何よりつけっぱなしにしていると電気代が気になります。
だからこそ、より効率的にエアコンを活用するために用意したいのがプロペラファンです。
プロペラファンとは天井に設置する扇風機のようなもので、部屋の空気を循環させる役割を持っています。
リゾートホテルなどに行くと部屋にこのプロペラファンがついていることもあります。インテリアとしても部屋の雰囲気をよくするのに一役買っていますね。
また照明器具がついているタイプのプロペラファンもありますので、多用途の利用が見込まれます。
基本的に暖かい空気は上へ行くため、吹き抜け空間などの場合では1階の生活スペースがなかなか暖まらず暖房効率が非常に悪くなってしまいます。
また夏場でも空気の循環がよくないと部屋の中でも寒暖の差が出来てしまい、場所によって暑いと感じいつまでも冷房をつけたままとなるため、これまた効率が悪いと言えるでしょう。
そうならないためにプロペラファンで部屋の空気を循環させ、部屋の中での温度差を無くし無駄のない冷暖房の使用で済むことになり、省エネに一役買っています。
■プロペラファンに頼りすぎないということも大事!
ただ、プロペラファンがついていれば吹き抜けの暖冷房も大丈夫とは言い切れない部分もあります。
特に夏場のエアコンに関しては、無いよりはましかもしれませんがそれほど過剰な効果は期待できません。
そもそも夏場の場合は冷気が上に上がってしまい逆に効率が悪くなるという場合もあります。
そして風向も問題ですね。天井から下に向かう風向のため、思い通りの方向に拡散できないということもあります。
そのため場合によってはプロペラファンよりもサーキュレーターの方が良いという場合もあります。
サーキュレーターとはそれこそ扇風機のようなもので空気の循環を目的として電化製品です。扇風機の背が低いバージョンという認識でもいいと思います。
だからこそ持ち運びもしやすく、ある程度望みどおりの方向に空気を循環させることができるため特に部屋全体に冷気を循環しやすくなり冷房の効率はよくなります。
どちらにしろ吹き抜け空間を作る以上、通常より広い空間に対して暖冷房を行う必要がありますので無駄は生じてしまいます。
吹き抜けの2階部分に関しては人がいないにもかかわらず、部屋全体の温度差を無くすために暖冷房をつけておかなければならないのですから。
もちろん、特に冬場に関してはプロペラファンで吹き抜け空間の暖房効率はずいぶん上がりますが、省エネという観点の別の選択肢として、冬場は1階と2階をカーテンなどで区切り暖房空間を狭くするという選択肢を取っても良いかもしれません。
プロペラファンで吹き抜けの家でも快適に過ごすことができますが、あくまでもそれだけに頼らないということも大事ですよ。