実用的でもあり、リラックスする空間でもある水廻り。少しの照明のずれで使い勝手が大きく変わる部分でもあります。そんな水廻りの中でも特にトイレ、洗面室、お風呂の3か所の照明について気を付ける必要がある点について紹介していきます。
■トイレの照明の位置は微妙な調整が必要・・・
水廻りの照明と言っても、キッチンはまた別途LDKの中で紹介していきますので、今回は水廻りの中でもトイレ、洗面室、お風呂の3つに限定して紹介していきます。
まずはトイレの照明についてです。トイレは基本的に「ダウンライトを上手に活用しよう」で紹介しているダウンライトが一つあれば十分でしょう。
ただ、注意点としてトイレの壁は白い方が良い場合があります。これは光が反射して排泄中の手元を照らすことができるようにするためにも有効なのです。
日々の健康チェックのためにも大事なことで、反射しないと影になって見えにくいということもありますので注意が必要です。
とはいっても、狭い空間でもありますのであまり過剰な明るさは必要ありません。上手に光を取り入れることができる窓さえあれば昼間は照明が必要ない場合もありますので、窓の設置も考えてみましょう。
但し、窓の設置場所に気を付けないと場合によっては外から見えてしまうこともありますのでよくよく注意が必要です。
それから、もしトイレに人感センサーを使おうと考えているのであれば、センサー自体は子供も感知するように低い位置に設置する必要があります。これはトイレだけに限ったことではありませんが・・・。
また、トイレ内に手洗い器や鏡を別途用意するのであれば、手洗い器や鏡を照らすダウンライトを別に用意してもいいかもしれません。
とはいっても、あまり広くないトイレでしたら基本は一灯で充分だと思います。
■お風呂は水の反射による演出も可能!
次は洗面室の照明です。まずは洗面室の役割を考えてみると、歯磨きをしたり、洗濯機の操作をしたり、場合によってはメイクをしたりする場所ということが分かります。
ある程度手元などを照らす必要がありますので、相応の明るさが必要になるでしょう。メイクなどのことも考えると、場合によっては補助照明を用意してもいいでしょう。
もしお風呂場の横で湿気が気になるという場合でしたら、防湿加工した照明を使うか、換気を良くするために窓を設けるということも考える必要があるでしょう。
最後にお風呂の照明についてです。まず最低限として防水タイプの照明器具を選ぶ必要がありますが、防水タイプというよりもお風呂専用の照明器具を選ぶということが大事になります。
また、お風呂の場合でしたらリラックスする場でもありますので、間接照明や、水やタイルの反射を利用した明かりによってリラックス空間を演出するということも可能です。
もしお風呂場で髭剃りなどをするのでしたら、別途鏡の周辺に補助照明があってもいいかもしれませんね。
このように、実用的なお風呂にするのか、リラックス空間とするのかで求められる照明は変わってきますので、お風呂は役割を明確にするようにしましょう。
水廻りの照明と言うのは、少し位置が異なるだけで使い勝手が大きく変わってしまうということがありますので、慎重に照明計画を考えるようにしましょうね。