内装では白内障対策に注意しよう

2021年01月22日 追記・変更

バリアフリー対策では段差や手すりの設置ばかり考えてしまいがちですが、白内障対策も重要です。白内障とはどのような症状か、また内装における白内障対策について紹介していきます。

■高齢になると足腰だけではなく眼も悪くなる...

バリアフリーについて考えることになると、多くの方は家の中の段差や手すりの設置について考えます。もちろん家の中の段差や手すりの設置ということも必要なのですが、バリアフリー対策という点で言うとそれだけでは実は不十分な場合があります。

段差解消や手すり設置というのはあくまでも転倒防止のための策でしかありません。高齢になることで足腰が弱くなるために、転ばないための対策として施すのが段差解消や手すり設置です。

しかし、高齢になると体の機能が落ちるところというのは足腰だけではありません。体の機能が落ちるところの一つとして眼があります。

高齢者の体の機能が落ちることで患うことになる病気の一つが白内障です。また他にグレア対策ということも必要なのですが、グレア対策についてはまた別途紹介していきます。

そしてこの白内障というのは多くの高齢者が苦しんでおり、最近では50代から白内障にかかる方も非常に多くなっています。

このように、今現在白内障になっている、もしくは将来白内障になる可能性が高いのであれば、あらかじめ白内障対策を取っておくメリットが大きくなります。

■床、壁、家具をはっきり認識できるだけでも大きな違い!

まず、白内障の症状として知っておくべきこととしては、色を見分ける能力が低下するということです。
もちろん全ての色を認知できなくなるというわけではありませんが、青と緑など、似たような色の見分けをつけることが非常に困難になってきます。

色の見分けがつきにくいということは、家の中でけがをする可能性が高いということでもあります。例えば、壁と家具の境目が分かりにくくてぶつかったり、床の段差が分かりにくくてつまづいたり、ということが可能性としてはあります。

そうならないためにも、床や壁、家具などはできるだけ色のコントラストをはっきりさせる、ということが必要になってきます。

色のコントラストをはっきりさせるとどこが壁でどこに段差があるかが分かりやすくなりますので、当然ぶつかったりつまづいたりする可能性が低くなります。

もちろんあくまでも白内障対策の為だけに内装の色をすべて決めるということは難しいとは思いますが、少しでも考慮することで起きる必要のない事故を未然に防止することもできます。

バリアフリー対策となった場合にはついつい段差や手すりのことばかり考えてしまいがちですが、体のどのような機能が落ちることで家の中にどんな危険があるか、ということを考えれば取るべき対策も見えてきますので、少しだけでも白内障対策という面についても考えるようにしましょうね。

内装では白内障対策に注意しようまとめ
●50代から患う人が多い白内障についても内装では対策が必要
●白内障になると、似たような色の見分けをつけることが非常に困難になる
●壁や家具にぶつかったり、床の段差に躓かないように、床や壁、家具などはできるだけ色のコントラストをはっきりさせる
Author: iehome