バリアフリーには引き戸が有効

2021年01月22日 追記・変更

バリアフリー対応となった際には、扉の選択も非常に重要になってきます。扉の違いによって生活のしやすさというものが大きく変わってくることになります。バリアフリーとして有効な引き戸は、何がいいのかということについて紹介していきます。

■引き戸は誰にとっても都合のいい扉!

ドアストップの位置に気をつけよう」において、ドアストップの配置の問題について紹介していきましたが、そもそもドアを引き戸にしているとドアストップに関して気にする必要自体が無くなります。

そして、この引き戸というのはバリアフリー対策と言った際にも非常に有効なのです。

なぜなら、引き戸の場合でしたら両手がふさがっていても戸の開け閉めが簡単にできますので、将来もし車いす生活になったとしても介護される側も介護する側もどちらにとっても都合のいい扉だということができます。

そしてまた引き戸の良いところとしては、扉の開け閉めにスペースを取りませんので、空間を有効活用することができます。当然戸を開けっ放しにしていても邪魔にはなりませんので、家のなかで移動をしやすい扉ということもできるでしょう。

■引き戸の吊り戸という選択肢も!

とはいえ、バリアフリー対応で引き戸にする際に、1点気を付けておくべき点があります。それは、戸を開け閉めするためのレールに段差があるということです。

高齢になってくると、本当にちょっとした段差であっても躓いてしまうことがあります。この引き戸を開け閉めするためのレールですらつまづいてしまうことがありますので、この部分の段差に関しては極力なくすということには気を付けるようにしましょう。

また、最近ではこの足元のレール自体を無くし、引き戸を吊るす吊り戸タイプも出てきています。この吊り戸タイプでしたら足元の段差を一切なくすことができますので、より一層バリアフリーだと言えます。

引き戸の場合ですと、音などの面で完全なるプライバシーを作り出すことが難しいのですが、だからこそバリアフリー対応となった場合には非常に使い勝手のいい扉となります。ちょっとした異変でも気づきやすくなりますからね。

家のなかの空間を有効に活用するためにも、将来のことを考えたバリアフリー対応のためにも、扉を通常のドアではなく引き戸にするということも選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

バリアフリーには引き戸が有効まとめ
●引き戸の場合だと両手がふさがっていても戸の開け閉めが簡単にできる
●引き戸のレールによる段差を無くすために、最近では引き戸を吊るす吊り戸タイプも出てきている
Author: iehome