一人暮らしをしていた方にとってユニットバスというのはあまり良い印象がないかもしれません。しかし3点ユニットと勘違いしている方も多いと思います。ユニットバスとはどのようなもので何に注意する必要があるかを紹介していきます。
■ユニットバスと3点ユニットは違うもの!?
『例え一人暮らしであってもお風呂にユニットバスは嫌!ましてや家族で暮らすのに・・・。』
このように思っている方ももしかしたらいるかもしれません。
しかし、恐らくこのように考えている方というのは、ユニットバスのことを恐らく一般的に言われる3点ユニットと勘違いされていると思います。
まずそもそもユニットバスというのは、工場で成型した床や浴槽などの部材を現場で組み立てて作る浴室のことを指します。
最近ではシステムバスとも言いますね。ユニットバスとシステムバスの違いはほぼ言い方の違いだけだと考えてもいいかと思います。
そして、「バスルームメーカーと言えば・・・」で紹介したノーリツやTOTO、INAXなどのメーカーのバスルームは全てユニットバスになります。
それに対するのが、従来の日本でよく作られていた在来工法の浴室です。この在来工法の浴室は現場で作るため手間がかかる分、ユニットバスに比べて自由度が高いため、未だに人気です。
さて、それに対して冒頭のユニットバスは、3点ユニットのことを指しています。
3点ユニットとは、ホテルや一人暮らしの賃貸住宅でよく見られる浴槽・洗面器・便器が一体となった浴室のことを指します。
トイレだけ別にした浴槽・洗面器だけの2点ユニットもありますが、少なくとも家族が暮らす家でこのような3点ユニットの浴室はやめておきたいところですよね。
ちなみに、浴室にはコンセントをつけることができません。当然感電の危険がありますからね。だから3点ユニットの浴室ではウォシュレットを使うこともできませんよ。
■ユニットバスかどうかより配置が重要・・・
さて、そんなユニットバスですが、当然3点ユニットなどではない限りは普通の住宅に使っても全く問題ありません。
何より、在来工法に比べて漏水のリスクが少ないということもありますので、2階や3階に設置しても問題ないというところが大きなメリットです。
となると問題になるのが、このユニットバス、つまり浴室をどこに配置するのか、ということです。
一昔前でしたら在来工法の浴室がほとんどだったということや、2階以上に水場を持ってくると水圧が弱くなるということがありましたので、浴室はほとんどが1階に配置されていました。
今では2階や3階であればこのようなことを考える必要はそれほどありませんので、ある程度自由に考えることができます。
しかし、自由が故に迷うというのも事実です。
キッチンも含めた水廻りは同じ場所に集約する、という考え方もありますし、風呂の後すぐ個室に入ることができるように個室の近くに作るという考え方もあると思います。
どこに配置するとダメ、ということがあるわけではありませんが、それぞれの生活に対する考え方、そしてお風呂動線にまで踏み込んで考えておかないと後々後悔することもありますのでよくよく考慮して決めるようにしてくださいね。