照明について

2023年04月09日 追記・変更

家づくりにおいては早いうちに照明計画も立てておく必要があります。LEDなどの台頭で選択肢が広くなった照明の選び方についてキーポイントを紹介していきます。

■照明計画は早期に検討を!

さぁ、やっと理想の家が完成してきた!そろそろ照明を探しに行こうか!あれっ!?もうすぐ竣工・・・!?もう照明を探している時間がない・・・。とりあえずこれで我慢しよう・・・。

そんなこと滅多にない、と思われるでしょうか?しかし、現実には上記のように、竣工間近になってからあわてて照明を選び出したために妥協をせざるを得なくなる、ということが少なくありません。

このようなことになる原因ははっきりしています。それは家の設計の段階で照明計画まで考えていなかったからです。

照明計画もできるだけ早期に考えておく方が、照明を選ぶ余裕が出てきます。ぎりぎりになってから照明を考え出すと、時間が無くなってしまい思うような照明が選べない、ということがでてきてしまいます。

やはり照明というのは部屋の雰囲気に大きな影響が出てきてしまいますので、できれば時間をかけて選びたいものです。そのためにも、配線も含めて早い段階から照明計画を考えて照明を選ぶようにしましょう。

■照明には考慮すべきことが多い

ただ、一概に照明と言っても、実は考えるべきポイントも多くなります。

そもそも間接照明、ダウンライト、スポットライト、ペンダントライトなど、照明にはさまざまな種類があります。どこの場所でどれを使うかは、空間の目的や雰囲気に合わせて選択していく必要があります。

また、明るさと色温度についても考慮が必要です。明るさは、部屋の広さや用途に応じて適切な明るさを選ぶ必要がありますし、色温度は、照明の色合いに影響します。

暖かみのある光はリラックス空間に適しており、白っぽい光は作業スペースやキッチンに適しているなど、こちらも部屋の目的等に合わせて変えていく必要があります。

また、配置についても考慮が必要です。空間全体を照らす場所に設置するのか、間接照明をメインにして、中央には配置しないのか、ということでも雰囲気は大きく変わります。

他にも、照明自体の省エネルギー性についても考える必要があります。今ではLED照明を使うケースがかなり多くなりました。従来の照明器具に比べて省エネルギーで長寿命ですので、ランニングコストのことを考えても、LED照明を最優先に考えていけば間違いないでしょう。

■将来的なことも考えて寿命が長い照明を...

また照明選びには注意すべきポイントもあります。例えば、最近では天井への埋め込み式の照明が非常に増えてきています。当然見た目にもオシャレですし、費用もそれほどかからずに済む、と色々とメリットは大きいのですが、設置当初にはなかなか気づきにくい問題もあります。

それは、電球の交換の際に、高いところに上る必要がある、ということです。当然若い間でしたらあまり問題にならないのかもしれませんが、10年後、20年後を考えた際に、家の電球を取り換えるのが非常に困難になってくる可能性があります。
やはり今の状況だけを考えるのではなく、将来のことも考慮に入れたうえで照明も選ぶ必要があります。

とはいえ、今はLED電球など寿命の長い電球が主流になっており、昔ほど頻繁に電球を交換する、という必要が無くなってきていますので、それほど大きな問題にはならなくなるのかもしれません。

他にも、グレア(眩しさ)の防止についても考慮する必要があります。照明自体に調光機能があると防げる場合もありますが、ここは適切な配光などの照明計画が必要になる部分でもありますので、専門家への相談も検討しましょう。

照明は配線とも関わってきますので、設置場所など、後からの変更が効きにくい要素も含んでいます。ついつい検討自体後回しにしがちですが、できるだけ事前に検討を開始するということも忘れないようにしてくださいね。

Author: iehome