自分が失敗しないためにも、他者が失敗した事例を学んでおくということは非常に大事なことです。参考までによくある家づくりの失敗例として、間取り編の続きと、床暖房や照明、コンセントなどの設備・内装の失敗例をたくさん紹介していきます。
今回も家づくり失敗例の続きになります。
今回は間取り編の続きと、設備・内装編です。是非参考にしてください。
『間取り②』
○スペースが足りなかったため、降りるのが怖いくらい急な階段を作ってしまった。
○バルコニーのドアを開けると、物干し竿に当たってしまい、全開できなかった。
○吹き抜けの窓の掃除が大変だった。
○リビングに階段をつけたらそこから空気が循環するため、冷暖房の効きが悪かった。
○ダイニングを吹き抜けにしたら、2階に臭いがこもるようになってしまった。
○押入の扉とカーテンが近すぎたため、扉がカーテンレールにぶつかってしまい全開できなかった。
○二世帯でせっかく2階にも風呂を作ったのに、普段は1階の風呂しか使わなかった。
○子供の成長すると、洗面所の広さが足りなくなってきた。
○せっかく二間続きの和室を作ったのに、あまり使っていない。
○タンスの搬入経路を考えていなかったため、タンスの搬入が大変だった。
○タンス置き場を作ったにもかかわらず、部屋の入り口が狭かったため入らなかった。
○お風呂と洗面を1階にしてしまったため、家事動線が悪く、都度1階から2階に上がる必要出てしまった。
○玄関のすぐ横にはリビングを作ってしまったため、お客さんが来たら丸見えだった。
ちなみにですが、間取りの失敗というのは致命的な問題となってしまうことがあります。内装や設備の場合ですと、最悪の場合失敗しても少しお金をかければ解決可能なことが多いですが、間取りの場合はそうゆうわけにはいかないことが多くなります。
本格的に変更するためには、大規模リフォームや、場合によっては建て替えに近い状態、つまり躯体だけ残してすべて解体、などのような状態にする必要が出てきてしまうことすらあります。
そうならないためにも大事なことは、設計段階で現在の間取りのメリットデメリットを明確に把握するということと、ある程度間取りに可変性を持たせるということです。
もちろんそれでも全ての失敗を防ぐことができるというものではありませんが、自分たちの住み心地に合わせて家を変えていくことができるということは失敗したことの不満点を補って余りある快適性をもたらせてくれます。
間取りについてはできるだけ失敗しないようによく検討し、失敗してもリカバリー可能なように可変性を持たせるようにするだけで失敗の確率をグンと下げることができますよ。
『設備・内装①』
○床暖房のスイッチを部屋ごとに分けて使うことができるようにすべきだった。
○内装の柄が家具と合わなかった。
○ケーブルテレビ、LANについて決めるのを忘れていたため、パソコン利用が不便。
○コンセントの位置がタンスの後ろになってしまった。
○照明が少なく部屋が暗かった。
○部屋の照明が明るすぎる。
○オーディオルームを防音にしたが、防音しきれず隣からクレームがきた。
○トイレの排水がおかしいため調べてみたら配管計画が悪かった。
○キッチンでホットカーペットを使おうとしたら、キッチン回りにコンセントがなかった。
○対面式キッチンの吊戸棚を大きくしすぎため、ほとんど閉鎖された空間になってしまった。