購入した土地が実は軟弱地盤だった、ということもあると思います。しかし、軟弱地盤だからといって必ずしも諦める必要はありません。地盤改良など軟弱地盤の対策、またそもそも軟弱地盤を見つけた際の対応について紹介していきます。
■軟弱地盤の場合の対応とは?
安心に暮らすためには家が安全な建物である必要があり、その建物を支える地盤もしっかりしている必要があります。
しかしせっかく良い立地なのに実は軟弱地盤だということが分かったり、すでに土地を購入した後にも関わらず軟弱地盤だと判明した場合などがあると思います。
まず初めに言っておくと、もし土地の購入前に軟弱地盤だということが分かっているのであればその土地はやめておいた方がいいでしょう。初めから避けることができるのであれば避けるに越したことはありません。
もちろん価格的な問題や立地の良さからどうしてもその土地が欲しいという場合もあるかもしれませんが、代わりに大きなリスクを背負うことになるということは忘れてはいけません。
では、購入した後に軟弱地盤だと判明した場合はどうでしょうか?軟弱な地盤だと不同沈下や圧密沈下、液状化を起こす可能性がありますのでそのまま放置するわけにはいきません。
だからこそ仮に軟弱地盤であったとしたら、「地盤改良工法について」で紹介しているような地盤改良を行うことで対応する必要があります。
もちろん費用としては地盤改良を行う分プラスの費用が必要となってきますが、軟弱地盤の場合は地盤改良を行わないとそもそも確認申請が通らないということもありますので、必ず地盤改良を行う事になります。
建物の基礎に関しても、一概にそれが良いというわけでもないのですが、できるだけ荷重を分散させるベタ基礎の方がいい事が多くなります。
■避けることができるのであれば軟弱地盤は避ける方がいい
このように、仮に軟弱地盤だからといって対策はありますので、対策さえ取っていれば家を建てても特段問題が起きることはほとんどありません。また最近では地盤保証などもありますので、万が一の場合でも費用的な不安は少なくなるでしょう。
とはいえ、先ほども説明したとおり軟弱地盤は初めから避けられるのであれば避けるに越したことはありません。
地盤が悪くて不同沈下などを起こした場合、家の構造体に影響を与えてしまうこともあり最悪その家に住むことができなくなるということもあり得ます。また建物が無事でもガスや水道などのライフラインに影響を与える場合もあります。
だからこそ地盤が悪い土地を購入しないために、土地の契約を行う前に地盤調査を行うのは忘れないということが大事です。最近では「液状化マップ」等を自治体が公表していますので、このような調査結果も参考にした方が良いでしょう。
もちろん地盤調査を行うためには時間も手間も費用も必要となりますが、今後何十年と安全に暮らしていくためには必ず必要な調査となりますので初めから予算を積んでおくことが大事です。
軟弱地盤の土地を購入してしまっても、軟弱地盤だと分かっていれば対策はありますので概ね大丈夫ですが、避けることができるのであれば避けたほうがいいのも事実です。
だからこそ安易に土地の契約はせずに、時間をかけて十分納得できる結果が出てきてから契約することにしましょう。あせって契約しても良いことはありませんよ。
軟弱地盤でもあきらめないまとめ |
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軟弱地盤の場合 | ●地盤改良を行う ●基礎は荷重を分散させるベタ基礎が望ましい ●もしものために地盤保証を付けることも考える |
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※ただし、避けることができるのであれば軟弱地盤の土地は避けるようにする! |